社会

皇后雅子さま、夏の「カラーファッション」は白を効かせて派手さを抑えてノーブルに

1993年8月、栃木県宇都宮市でサッカーの試合をご観戦になった雅子さまと天皇陛下
帽子やバッグの丸みがフェミニンさを後押し(1993年8月2日、Ph/JMPA)
写真19枚

夏は明るい色が似合う季節。そこで、皇后雅子さまの夏の「カラーファッション」をチェック。「白」の小物や洋服などを合わせることが多く、清楚さや抜け感をプラスするなど、雅子さまの着こなしのポイントをスタイリストの横山麻里さんとともに探ります。

夏のカラーファッションは白で抜け感を出して軽やかに

アラフィフがカラーファッションを取り入れる際のポイントを横山さんにうかがいました。

「夏のカラーファッションは、白で抜け感を出すのがポイント。どんなカラーとも好相性なので、ボトムかトップスに白を取り入れたり、小物やアクセサリーに白を投入すると、軽やかに仕上がります。

特にアクセサリーは、白のパールがおすすめ。抜け感に加えて、上品さ、清楚さがプラスされるので、アラフィフのカラーファッションが格上げされます。白を散りばめる他には、重くならないように、シアー素材やレース素材をプラスしたり、サンダルでほどよい肌見せをしたり、かごバッグで涼しげにまとめたりするとコーディネートがバランスよく仕上がります」(横山さん・以下同)

スカイブルーのセットアップは曲線際立つ白小物でよりフェミニンに

1993年8月、栃木県宇都宮市でサッカーの試合をご観戦になった雅子さま。夏らしさ満点の爽やかな配色のコーディネートでした。

1993年8月、栃木県宇都宮市でサッカーの試合をご観戦になった雅子さま
セットアップのボタンや襟の白を拾って小物も白に(1993年8月2日、Ph/JMPA)
写真19枚

「爽やかなカラーのセットアップコーディネート。ウエストマークされたデザインのジャケットやタイトスカートのデザインはスタイルアップ効果も抜群です。襟、ボタン、小物を白で統一され、散りばめることで、抜け感も出ています。襟やバッグは、丸みのあるデザインなので、大人のかわいさも感じられます。淡いカラーのセットアップなので、散りばめた白が主役カラーのように映え、清々しさをより一層高めています」

→皇后雅子さまの夏の「チェック柄」「ストライプ柄」コーデはコチラ

インパクトの強い赤の華やかさに白で上品さをプラス

1996年7月、佐賀県各地をご訪問の雅子さまは金ボタンがアクセントになった赤の半袖のツーピースに白のパンプスを合わせていました。

1996年7月、佐賀県各地をご訪問の雅子さま
赤に金ボタンがアクセントのツーピース(1996年7月、Ph/JMPA)
写真19枚
1996年7月、佐賀県各地をご訪問の雅子さまと天皇陛下
ネックレスのパールなど白が上品さを加えている(1996年7月、Ph/JMPA)
写真19枚
1996年7月、佐賀県各地をご訪問の雅子さまと天皇陛下ら
白のパンプスを合わせることで視線を上に操作(1996年7月、Ph/JMPA)
写真19枚

「鮮やかな赤のツーピースは夏の季節に映えます。大きめの金ボタンやブローチ、イヤリング、ネックレスを合わせられ、顔周りが明るくなり、視線も上へと上がります。白のパールアクセサリーは抜け感も出て、さらに、上品で女性らしさもプラス。白のパンプスを合わせて、足元に抜け感を出すことで、よりツーピースを華やかに映しています。存在感のあるカラーのツーピースが主役なので、バッグと靴は白のシンプルなデザインを合わせ、バランスも良好です」

→皇后雅子さま、夏にぴったりの「白バッグ」コーデはコチラ

鮮烈イエローのセットアップに白小物でフレッシュな雰囲気に

1997年7月、ご夫婦そろって初めてとなる沖縄ご訪問の際、雅子さまは夏らしいビビッドなイエローのセットアップをチョイス。

1997年7月、ご夫婦そろって初めてとなる沖縄ご訪問の雅子さま
つば広な白の帽子が優雅でおしゃれ(1997年7月16日、Ph/JMPA)
写真19枚
1997年7月、ご夫婦そろって初めてとなる沖縄ご訪問の天皇皇后両陛下
アクセサリーは顔周りに集中し視線を上に操作(1997年7月16日、Ph/JMPA)
写真19枚
1997年7月、ご夫婦そろって初めてとなる沖縄ご訪問の雅子さま
白を加えることでビビッドなイエローもまろやかに(1997年7月16日、Ph/JMPA)
写真19枚

「イエロー×白のコントラスト配色が華やかで気品漂う装い。ビタミンカラーは肌なじみもよく、明るい印象になります。肌になじみすぎないよう白い襟や袖のカフスの効果でメリハリが出て、顔周りもぼやけずすっきりした印象に。ワンハンドルの白バッグは清楚な雰囲気をより引き立て、つば広の白の帽子は、コーディネートのポイントになり、おしゃれさを際立てています」

→皇后雅子さまの「爽やか&涼しげ」なオールホワイトコーデはコチラ

ヘルシーなオレンジのワンピースに白小物でフェミニンな雰囲気に

1999年8月、雅子さまは、三重県で行われた全国農業青年交換大会に、フレッシュなオレンジ色のワンピース姿でご出席。

1999年8月、三重県で行われた全国農業青年交換大会にご出席の天皇皇后両陛下
ダブルボタンできちんと感もあるワンピース(1999年8月18日、Ph/JMPA)
写真19枚
1999年8月、三重県で行われた全国農業青年交換大会にご出席の天皇皇后両陛下
柔らかい雰囲気ときりっとしたきちんと感が両立(1999年8月18日、Ph/JMPA)
写真19枚

「オレンジ色のワンピースはダブルボタンデザインがアクセントになっています。スカートはタイトシルエットでコンパクトにまとめ、スッキリとした印象に。柔らかな雰囲気の中にも、凛とした印象を受ける佇まいです。白のバッグやパンプスはシンプルなデザインをセレクトし、ダブルボタンやアクセサリーを映えさせる、プラスマイナスの小物使いが完璧です。ネックレスは白×オレンジで、ワンピースとカラーリンクをされているところが、おしゃれ上級者の印象を与えます」

→ご成婚30周年、天皇皇后両陛下の仲睦まじい“リンクファッション”はコチラ

白ワンピにブルーのジャケットで涼しげなオフスタイル

2002年8月、那須の御用邸に向かわれる雅子さまと愛子さまをキャッチ。雅子さまは白のワンピースに、丈の長いブルーのジャケットを羽織ってお目見え。

2002年8月、那須の御用邸に向かわれる雅子さまと愛子さま
洋服の白とリンクさせることでコーディネートになじんでいる(2002年8月26日、Ph/SHOGAKUKAN)
写真19枚
2002年8月、那須の御用邸に向かわれる雅子さまと愛子さま
大きなイヤリングが華を添えている(2002年8月26日、Ph/SHOGAKUKAN)
写真19枚

「白×ブルー配色の爽やかな大人のマリンコーディネート。丈の長いジャケットは、抱っこしたときでも着崩れないことから、母としての気遣いも感じられます。白の丸みのある少し大ぶりなイヤリングは、コーディネートのポイントに。辛口になりがちなテーラードジャケットとの甘辛MIX感が絶妙です。

白の洋服は膨張してしまいそうですが、面積の広いワンピースでも、カラージャケットによってコントラストが出て、引き締まります。また、小物で取り入れるよりも、清涼感が一気に増します」

→皇后雅子さまの夏の「マリンスタイル」はコチラ

赤トップスで血色よく顔周りをトーンアップしたきれいめカジュアル

2005年8月、ご静養のために長野県を訪れられた際の雅子さまは、赤を主役にしたおしゃれなファッション。

2005年8月、ご静養のために長野県を訪れられた際の雅子さまと愛子さま
インナーの赤が血色感のいい表情に見せる効果も(2005年8月29日、Ph/JMPA)
写真19枚
2005年8月、ご静養のために長野県を訪れられた際の雅子さまと天皇陛下と愛子さま
白と赤のコントラストでメリハリ感が生まれる(2005年8月29日、Ph/JMPA)
写真19枚
2005年8月、ご静養のために長野県を訪れられた際の雅子さま
ショートヘアに大ぶりイヤリングがアクセント(2005年8月29日、Ph/JMPA)
写真19枚

「ストライプ柄のジャケットが目を惹く、キレイめカジュアルスタイル。暖色の明るいカラーも、ストライプ柄や白を合わせることで、清涼感溢れるコーディネートになります。白ボトム×白パンプスで足元のカラーをつなげることで、スタイルアップ。ストライプ柄のカラーとインナーのカラーをリンクさせることで、コーディネート全体に統一感が出ています」

→皇后雅子さまがヘビロテする「白×ネイビー」のバイカラーパンプスコーデはコチラ

締め色のネイビー小物でノーブルな洗練コーデ

2017年8月の那須御用邸でのご静養の際、雅子さまは、ブルーのジャケット×ホワイトのパンツをコーディネート。

2017年8月の那須御用邸でのご静養の雅子さまと愛子さま
バイカラーのパンプスがシャープな印象(2017年8月21日、Ph/JMPA)
写真19枚
2017年8月の那須御用邸でのご静養の天皇皇后両陛下と愛子さま
デザイン性のあるバッグでおしゃれ度を底上げ(2017年8月21日、Ph/JMPA)
写真19枚
2017年8月の那須御用邸でのご静養の天皇皇后両陛下と愛子さま
愛子さまも白×ミントグリーンで爽やか
(2017年8月21日、Ph/JMPA)
写真19枚
2017年8月の那須御用邸でのご静養の天皇皇后両陛下と愛子さま
足元はバイカラーのパンプスでキリッと(2017年8月21日、Ph/JMPA)
写真19枚

「インナーとパンツを白でつなげ、Iラインが強調されています。さらにブルージャケットを合わせて、涼しげな印象に。アクセサリーもブルー系でまとめることで、白とブルーがバランスよく配分されています。デザイン性のあるバッグやパンプスを合わせることで、コーディネートが単調にならず洗練された印象を与えます。淡いブルーのカラージャケットは、派手すぎず、大人の落ち着きと上品さをまとえる色です」

◆ファッション解説:スタイリスト・横山麻里さん

ほどよくフェミニンで上品なカジュアルスタイリングが参考になると、同世代の女性たちからの支持多数。大人女性のファッション誌を中心にカタログや広告で活躍中。

●皇后雅子さま、夏の白ボトムコーデは靴も“抜け色”でつなげてスタイルアップ

●皇后雅子さま、夏の涼しげパンツスタイルはワイドでも「センタープレス」がキーワード

→「皇室」の他の記事はコチラ

関連キーワード