家で一緒に暮らしている猫をよーく観察していると…眠くてウトウトしていたり、買ってきたばかりのおもちゃに警戒心むき出しにしていたり、ベランダにいる鳥に怒りをあらわにしたりと、表情や仕草のバリエーションが豊か。特に、一瞬を切り取る写真だと、怒りや喜び、眠気、恐怖などが如実に伝わり、まるで百面相! SNSでもたびたび猫の表情にフォーカスした写真がアップされ、バズっています。2023年夏には、猫のあらゆる姿を「古語」に当てはめた『ニャン古語辞典』(東京書籍)まで発売されました。
猫の仕草と表情は人間よりも人間臭い?
『必死すぎるネコ』『イキッてるネコ』など、特定の表情をピックアップした写真集も出ているほど、猫の表情は生き生きとしていて私たちの目を引きます。
『ニャン古語辞典』では、かわいいものなどを指す「美し」や、驚きを表す「あなや」のほかにも、「しどけなし(しまりがない、などの意)」、「罵る(大声で騒ぐ、などの意)」、「僻僻し(ひねくれている。など)」といった、その場の状況や性格を表す言葉も多数収録していて、それぞれの単語に必ず猫の写真が添えられています。
「辞典」と名乗る本に、これだけかぶりなくいろんな表情や仕草の猫を載せられるのも驚き。人間よりも人間臭い猫たちの素直な姿には、親近感が湧いてしまいそうです。
古語に連動する猫の多彩な表情
『ニャン古語辞典』の単語一つひとつに添えられた写真は、癒やされるものばかりです。
「こころとく(気を許す、などの意)」のページに載っているのは、犬と仲良くじゃれ合う茶トラの写真。目を細めて身体をよじる姿は、本当に楽しそう! 躍動感もあって、今にも声が聞こえてきそうです。
「術無し」は、ダンボールに空いた穴から何かを取り出そうとする猫の写真。必死で掻き出そうとするものの、穴よりも明らかに大きくて無理っぽい…。でも、そのひたむきな姿がかわいい!
非常に長いものに対して使う形容詞「長長し」のページには、本当に長い黒猫が登場! どうやら、ソファの背もたれと壁のスキマにはまっているから長く見えているようです。白壁に黒猫だからすごく目立つ…。
滑稽さや、妙な状況を表す「をかし」のページには、炭酸が溢れ出すコーラのボトルと、それを見つめる猫の写真。単に見ているだけではなく、「なんだこれは?」と興味津々の顔をしているから見事です!
ちなみに、同書にはニャンチューバーの「つくし&師匠」が多数登場。そのタレントぶりを見せています。勉強のお供にぜひ。