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アウトドアやスポーツブランドをおしゃれに着こなすために…「やってはいけない」色やデザインの注意点をスタイリストが解説

茶色の段ジャケットとベージュのストール、シャイルのブーツ、茶色のバッグ
最近のスポーツブランドやアウトドアブランドは、ファッション性も人気も上昇(Ph/イメージマート)
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近年のアウトドアやスポーツブランドのアウターは機能性だけでなく、ファッション性も備わっているためデイリー使いする人も増えています。そこで、大人女性が上手に取り入れるコツをパーソナルスタイリストの杉山律子さんにうかがいました。

モノトーンやベーシックカラーを選ぶのが鉄則

近年、ファッション界でも“スポーツMIX”がトレンドで、スポーティーなアイテムをサラリと着こなしているのは確かにかっこいいもの。40代以上の女性でも子供世代に影響されてかスポーツブランドのアウターを取り入れる人が増えていますが、「おしゃれに着こなすのは難しい」という声も。そもそも選び方のコツはあるのでしょうか。

黄色のダウンジャケットを着た女性の上半身
ロゴは小さく色はベーシックカラーを選びたい(Ph/イメージマート)
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「スポーツブランド、アウトドアブランドというだけで大人女性にとっては難易度の高いアイテムなんですよ。まずはモノトーンやブラウン、ベージュなどのベーシックカラーを選ぶのは鉄則です。カラフルなデザインもたくさんありますが、主張が強い色を選ぶとかなりハードルが上がってしまい、おしゃれのセンスに自信のある人でないと上手に着こなせません。

また、アウターの中でもフリースジャケットは難易度が高いので避けるのが無難。コンパクトなタイプのダウンジャケットやコートがおすすめです」(杉山さん・以下同)

おなじみのスポーツブランドはロゴが目立たないものをセレクト

スポーツブランドやアウトドアブランドのアウターには、ブランドのロゴが大きくデザインされたデザインもよく見かけますが、ロゴが目立つデザインは避けたほうが無難?

「ブランドにもよりますね。『パタゴニア』や『ザ・ノース・フェイス』などはファッション性が高いのですが、『ナイキ』や『アディダス』などのスポーツブランドは本格的なスポーツ系の印象に。大人女性は『パタゴニア』や『ザ・ノース・フェイス』を選べばロゴが目立っても特に問題はないと思いますよ。

『ナイキ』や『アディダス』などのおなじみのスポーツブランドでロゴが目立つと大人女性の場合は着こなしが難しいので、服の生地とロゴが同色になっていて目立たないデザインと選ぶとよいでしょう。

ロゴで主張しなくても、十分アウトドア感が出ているので、アウトドアやスポーツブランドであることを主張しないデザインを選ぶと安心です」

スポーティーさを中和するキレイめのアイテムと合わせて大人っぽく

では、アウトドアブランドやスポーツブランドのアウターはどんなアイテムと合わせたら、タウン着としておしゃれに見えるのでしょうか。

白いダウンジャケットに黒のタイトロングスカートをはいた女性のイメージイラスト
ロゴが小さくはいったベーシックカラーのアウターにきれいめボトムを合わせて着たい(イラスト/飛鳥幸子)
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「アウトドアブランドやスポーツブランドはどうしてもスポーティーな雰囲気が出てしまうので、デニムやスニーカーといったカジュアルなアイテムを合わせるとコーデ全体の難易度が上がってしまうので要注意です。おしゃれ初心者が格好よく取り入れるのであれば、スポーツアイテムのカジュアルさをカバーするキレイめのアイテムと合わせましょう。

例えば、ロングのタイトスカートのようなキレイなデザインがおすすめ。素材がツイードだとフォーマル過ぎて違和感が出るので、デザインはタイトスカートでもコットンやスエットのようなカジュアルな素材を選ぶのがコツです。

形はキレイめだけど素材はカジュアルなアイテムと合わせるとアウターのスポーティーさをうまく中和できますよ。靴もペタンコのポインテッドやパンプスがおすすめです。カジュアルだけでかためないことがおしゃれに着こなすポイント。全身カジュアルだと本当にアウトドアに行くときのファッションになってしまいます」

アウトドアやスポーツブランドのアイテムをタウン着として着こなすには、スポーティーになり過ぎないことが大切。モノトーンやベーシックカラーを選び、女性らしいキレイめなアイテムと合わせて洗練された着こなしを楽しんで!

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
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一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)がある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

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