エンタメ

《ふぉ~ゆ~が大悪党に》4人の新しい顔を見せたい「悪役を演じる人って独特の色気があると思う」

「ふぉ~ゆ~の新しい顔を見せたい」と口を揃えるふぉ~ゆ~が、完全新作のオリジナル舞台『CRIMINAL FOUR ―愛しき大悪党―』(3月6日~、東京・大阪・福岡で上演)に主演する。コメディ作品の舞台に立ってきた印象が強い彼らが、今作では犯罪集団に挑戦。表と裏の顔を使い分けて、本当の正義とは何かを問いかけていく。個性豊かなキャラクターを持つ4人が、今回演じる役とリンクする部分を明かしながら、今作にかける思いを語った。

大悪党を演じる4人
写真3枚

パッと見でいちばんヤバイのはダントツで松

辰巳雄大「新たなチャレンジをしたいとずっと思っている中で、今回、脚本・演出の山田能龍さんが“いままでにみたことがないふぉ~ゆ~が見たい”とおっしゃってくださったんです。この作品で自分が役者として成長できなければ、自分は終わるな…くらいの覚悟をもって挑んでいます」

松崎祐介「いま辰巳が言ったように、この舞台にはメンバー1人1人が覚悟をもって臨んでいると思います。これまではコメディでお客さんを笑わせるような作品が多かったんですけど、今回は新作舞台で大悪党を演じます。でも、ただの悪じゃなくて正義があるんですよ。いままでにない、ふぉ~ゆ~の新しいフェイスが見られると思います!」

福田悠太「男なので、やっぱり“悪=カッコいい”みたいな感じで憧れがあるんですよね。悪党を演じるのは、男心をくすぐられます」

辰巳「正当性をもって悪を演じられるのは、役者の特権! 悪役を演じる人って独特の色気があると思うので、それがこの4人から出せたらいいなと思います」

越岡裕貴「確かにそうだね。普段の自分たちからはかけ離れているので、絶対に出来ない犯罪をステージ上でできるという高揚感はありますね」

松崎「“犯罪は、ダメ、絶対!”だからね!」

越岡「稽古も楽しくて、本番はどうなるんだろうというワクワク感があります」

福田「本番初日には自分たちの想像できていないような完成度の高い作品になっているんじゃないか…そんな感触があるので本番が楽しみです。今回演じるそれぞれの役には、ぼくたち自身とも通じるところがあるんですよね。松(松崎)は、先輩の堂本光一くんがよく言っていらっしゃるんですけど、“パッと見でいちばんヤバイのはダントツで松なんだけど、ふぉ~ゆ~と深く付き合っていくと、いちばんまともなのは松なんだってなっていく。ほかの3人のほうがおかしいよね”って(笑)」

3人「あはは」

福田「松はすごく素っ頓狂だし、ときどき何を言っているのか分からないんですけど(笑)、ピュアさや人間らしさがある。そういう二面性があるところは、ガスパール役とも通じているところがあると思います。今回、劇中でパルクールもやることになっていて、松がパルクールをやるときには水を得た魚みたいに本能的に動いている感じ! その姿を、動物園にいる猿みたいだなって思いながら見ています(笑)」

松崎「パルクールの先生がうまい!って言ってくれるのが気持ちいいんだけど、たまに言われないと、あれ?って気になっちゃって(笑)」

3人「あはは」

松崎「ぼくが演じるガスパールは身体能力に長けているんですけど、ぼく自身、身体能力だけは昔から自信があって、そこは似ていると思います。本当にパワー勝負! 振り返ってみると、体が柔らかいのでメンバーからも“そんな動きできるの? 何それ?”みたいに言われることが多かったですね」

越岡「ぼくはIQが高くてキザなシモンという役なんですけど、自分のことを俯瞰で見ると、そう見えているんだろうなと思うんです。実際の自分とは結構違うんだけど、パブリックイメージの自分とは近いんだろうなって」

松崎「シモンはセキュリティーをかいくぐったりできるような頭脳派で、そこがこっしー(越岡)とリンクするんです。こっしーは、本当にぼくにはないものを持っていて、いろいろな知識も持っていてうらやましい。メンバーの中で、いちばん頭がいい大学を出ているんで!」

3人「あはは!」

クールなまなざしで見つめる。写真左から松崎祐介、越岡裕貴、福田悠太、辰巳雄大。
写真3枚

ものすごくドラマを感じられるような脚本

松崎「これは余談なんですけど…。ぼくも大学を卒業しているんですけど、マネージャーさんがほかのメンバーに電話して“松崎って大学、卒業してるの!?”って聞いたらしいんですよ(笑)」

3人「あはは」

松崎「大学は卒業しているんです! ちゃんと! ここでアピールしておきます(笑)。でも、ぼくは数学が苦手なんですよね。こっしーは数学もできて計算も早いからつい頼っちゃう! ぼくたちは楽屋が一緒になることが多いんですけど、台本を読んでいてわからない漢字が出てくると、すぐにこっしーに聞いちゃいます」

越岡「誰でも読めそうな漢字も、聞いてくるんですよ(笑)」

松崎「念のため確認したいときあるでしょ? しったかぶりはよくないからね! あと、こっしーとはグループを組む前の小さい頃からいっしょにいるから、そういう関係性が自然と舞台でも出るんじゃないかなと思います」

辰巳「松さ、途中で話のテーマがわからなくなってるでしょ?(笑)」

松崎「えっ!」

福田「途中、迷子になりかけているよね」

越岡「とりあえず、それっぽいこと言ってさ(笑)」

辰巳「こっしーのキャラクターをね、教えてほしいんですよ!(笑)」

松崎「お金持ちです!」

3人「あはは(爆笑)」

松崎「よく、おごって!とお願いするんですけど、おごってくれるんで! シモン役だし、つい頼りたくなっちゃうんですよね」

越岡「なんか物理的な話ばっかだな」

辰巳「ほら、美に関することとか!」

松崎「あぁ! こっしーは、ヘアアイロンをする時間が長いんですよ! 楽屋で2時間とかあてていて」

越岡「いや、2時間は長すぎるから!」

松崎「でもそれくらい、こっしーは美に時間もお金もかけているんですよ。美容院にも2週間に1回くらいの頻度で行っているし、“美のマスター”ですね!」

越岡「(辰巳)雄大は視野が広い! あとは人のことをよく見ていると思います。モノマネのレパートリーが広いんですよね。雄大が演じるライアンは詐欺師で、人のことをよく観察していると思うんですよ。詐欺師っていろいろな顔を演じ分けているので、そういうところは通じるところがあるかなと思います」

辰巳「これだよ、松! こんなに簡潔にまとめてくれて!」

3人「あはは」

越岡「インタビューもチームプレーだからね。松が長かったから、短めにまとめたの」

松崎「さすがだね!」

辰巳「こっしーが言ってくれたように、ぼく、人のことをよく見ちゃうんです。役の上でも話術というところをピックアップしてもらっているんだなと思います。ライアンはよくしゃべるんですけど、それはイコール、人の話をほかの人よりすごく聞くということなんですよね。相手の懐に飛び込むために。そこはぼく自身と親和性があるなと思います。福ちゃん(福田)は、本が好き、観葉植物が好き、黒豆茶が好き。まとめるとおじいちゃんみたいな人(笑)」

3人「あはは」

辰巳「でも、リーダーとして、自分の意見を優先するんじゃなくて、ふぉ~ゆ~としてのぼくらの意見をまとめてくれる人なんです。みんなの意見を吸いあげてくれるところは、この作品で演じるユーゴにも通じているし、何より表には見せない熱さをもっているところがユーゴ役にすごくあっているなと思います。…ほら、松、ちょうどいい話の長さでしょ?(笑)」

3人「あはは」

福田「ぼくは犯罪集団のリーダー役で、実際にグループでもリーダー。同じリーダーではあるんですけど、リーダーとしての役割が違うなと感じてるんです。だから台本を読みながら、ぼくはいま“リーダーってこういうことか!”って勉強をしていますね」

3人「へ~!」

辰巳「作品に出てくる言葉が立体的で、目をつぶって聞いていたとしてもすごくドラマを感じられるような脚本なんです。だから1人1人のキャラクターが、とても魅力的にうきあがってくるんじゃないかな…と。最終的には、観劇した後でこの大悪党たちが次にどんな事件を起こすんだろう…と、続編が観たいと思ってもらえるようになりたいです! 劇場で、貴方の心を盗みます!」

3人「あはは!」

撮影中も息ぴったりにポーズをキメる
写真3枚

撮影/江藤はんな(SHERPA+) スタイリスト/小林洋治郎 ヘアメイク/国府田雅子、田坂たかえ 衣装クレジット/masterkey、NEW ORDER、Casper John、A-YARN、DIGAWEL、CULLNI、AIVER

関連キーワード