プロ専用の理美容機器を製造販売する「next innovation」は2022年から一般向けのヘアドライヤー市場に参入。そして今回、効率的なヘアドライを実現する、サロン仕様の製品を開発した。
「一日に何十回とドライヤーを使用する美容師さんたちが求める機能を搭載しました。本体重量は300g（レタス1個分）と軽く、腕に負担がかかりません。軽量かつコンパクトでありながら、速乾性が高いのが特長です」（同社事業部長の伊藤尚夢さん・以下同）
風は送風口の外周から吹き出す。たとえば散水ホースの先端を押さえると水の勢いが増すが、それと同様、風の通り道を送風口の外周に限定することによって高速の風が髪に届くようになる。さらに、毎分約10万回転するBLDCモーターを搭載。ドライヤーの風量は1.3立方メートル／分以上が理想とされるが、本製品は2立方メートル／分の大風量を叶えた。
「風は20〜30cm先まで直線的に吹き出し、その後はハの字状に広がるため熱集中が軽減されます。ピンポイントで乾かしたい場合はドライヤーを近づけ、全体的に乾かしたいなら距離をとり、髪・頭皮・地肌を守りながら素早く仕上げます」
ドライ時間はショートなら1〜2分、ミディアムで5〜6分、ロングは10分程度が目安だ。風速は強・中・弱の3段階、温度は冷風・75℃・90℃・115℃の4段階をサイドボタンで選択する。また、本体前方のクールショットボタンを押すと、わずか1秒で冷風に切り替わる。
「ボタンを押している間のみ冷風を放出します。仕上げに使うとキューティクルを引き締め、髪につやを与えます。スタイリングにも有効な機能です」
一般に、ドライヤーの吸込口のフィルターには、ほこりなどがたまりやすいのが難点。放置すると風量が弱まったり、異臭がするなどトラブルや故障の原因になる。そこで本製品はフィルターカバーをマグネット式にした。
「爪で引っかければ簡単に外れます。内部のフィルターを取り出して水洗いできるので清潔に保てます」
黒をベースにゴールドのアクセントを採用した外観は、部屋や洗面台に置いてもしっくりなじみ、収納にも悩まない。本製品のコンセプトは「自宅でも簡単にサロンクオリティの軽やかに美しい髪を」。「kaze pro」のネーミング通り“プロが望む風”を自宅で使える逸品だ。
【商品DATA】
『kaze pro』2万6884円
本体サイズ／約高さ185×幅175×奥行45mm
重量／約300g（電源コードを除く）
スタイリング用ノズルアタッチメントが付属。
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取材・文／藤岡加奈子
※女性セブン2025年5月1日号