
「あのドラマを見て救命救急を志し、いま、最前線で命と向き合っている医療従事者はたくさんいます。その出演陣を間近で見られたことは本当に幸運でした」
都内の医療機関に勤務する医師が言う“あのドラマ”とは、『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ系)のことだ。救命救急センターを舞台に、「ドクターヘリ」を通じて救命医療に携わるフライトドクターと若手医師たちの成長と葛藤を描いた人気シリーズで、2008年と2010年、2017年と第3シーズンまで放送されたほか、2018年には劇場版も公開された。
それから7年──冒頭のコメントは同ドラマのメインキャストの再集結に遭遇した医師のものだ。
「5月15日に都内で開催された学会で、サプライズでトークショーが開かれました。山下智久さん(40才)を筆頭に、新垣結衣さん(36才)、戸田恵梨香さん(36才)、比嘉愛未さん(38才)、浅利陽介さん(37才)が登場すると、客席にいた300人ほどから歓声が上がりました。トークショーを聞けたのは、医師、看護師、消防の救命救急士といった現役の医療従事者のみ。豪華メンバーの話に耳を傾けていました」(前出・医師)

トークショーは1時間。すでに撮影からは長い月日が経っているが、5人の心の中には鮮明な記憶として残っているようだ。
「救命救急という役柄を通じて、俳優業への向き合い方を考えさせられたなど、当時の撮影秘話を話してくれました。ドラマ共演を経てお互いを信頼し合い、いまでも良好な関係が続いているという話には、チームで臨む私たち医療従事者と共通するものがあると思いました」(前出・医師)
しかし、5人は多忙を極める売れっ子。特に山下は現在グローバルに活躍しており、直前までアメリカ西海岸にいたという。しかも今回のトークショーは非公開のもので、メディアにも一切知らされていなかった。それでも彼らが集まったのには理由がある。
「今回の学会は、『コード・ブルー』の医療監修を担った『日本医科大学千葉北総病院』が主幹。撮影現場の提供も行っており、山下さんたちは彼らから“命を救いたいという情熱”を教えてもらったという思いがある。5人にとって『コード・ブルー』は特別であると同時に、“同窓会”が実現したのは、医療従事者への恩返しもあったのでしょう」(芸能関係者)
根強いファンからは、続編を望む声も多い。5人のチームワークが、現実のものにするかもしれない。
※女性セブン2025年6月5・12日号