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《不快な思いをした人も》福山雅治と大多亮元専務の「女性アナとの会合」に当事者が回答、大多氏「常に私からお誘い」、フジ「ハラスメント行為があったという申告は確認されておりません」

報告書の件について語る福山雅治
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昨年末に表面化した中居正広(53才)と元女性アナウンサーのトラブルは、フジテレビのガバナンス(企業統治)が問われる事態に発展し、経営陣の人権意識の低さや社会通念と乖離した組織風土までもが露見した。フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、両社の対応が適切だったかどうかを検証するために外部の弁護士などで構成された第三者委員会を設置し、その結果をまとめた調査報告書を今年3月31日に公表した。

報告書の中で繰り返し指摘された問題点のひとつが、フジテレビにおける《ハラスメントに寛容な》(※以下、《》内は調査報告書からの抜粋)組織風土と、その中で行われていた《不適切な会合》だ。

「特に目立っていたのが、女性アナウンサーの回答です。役員などから取引先との不適切な会合に同席させられた経験があると答えたアナウンサーは24%以上。ハラスメントが疑われる会合に関しては徹底した調査が行われました。

ある芸能プロダクションのトップとの会合では、幹部社員が若手の女性社員を“喜び組”と呼び、接待要員として扱っていた実態が明らかになっています」(フジテレビ関係者)

第三者委員会は、中居問題の《重要な類似事案》として、ほかの男性タレントや男性社員が関与したセクハラ事案や不適切な会合についても女性社員から聞き取り、報告書にまとめている。

その調査の中で確認されたのが、大多亮元専務取締役と彼が懇意にする《特定の男性有力番組出演者》との会合だった。2005年頃から年に1、2回の頻度で開催されていた大多氏主催の会合には、毎回、複数の女性アナウンサーが同席し、これまでに少なくとも19名が参加していたことが報告書に記載されている。

報告書によれば、“男性有力番組出演者”は、大多氏とのLINEのやりとりの中で《女子アナの皆様との会、よろしくお願いします!》、《新人アナに会いたいですねぇ》などと返信したとしている。

大多氏と昵懇の《男性有力番組出演者》が、福山雅治(56才)であることがこのほど、『女性セブン』の取材で明らかになっている。

報告書では、大多氏と《男性有力番組出演者》との会合について詳細に綴られていた
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報告書で特に問題視されたのは、会合に参加した女性アナウンサーから《不快な思いをした》という声が上がったことだ。その会での福山の会話には《いわゆる下ネタ的な性的内容》が含まれ、大多氏もともに性的な話で盛り上がっていたという。

不快に感じたという女性たちの声を、当事者たちはどう受け止めているのか。

まずフジテレビに、大多氏と福山の会合をどう受け止めているか、再発防止についてなど聞いた。

「当社では、外部弁護士が直接相談を受ける人権救済窓口を設置し、また、再生・改革に向けた全社アンケートを実施して、申告内容を踏まえ、適切に対応しておりますが、当該会合において、福山雅治氏によるハラスメント行為があったという申告は確認されておりません。

当社は、ハラスメントの被害者が、臨床心理士によるメンタルサポートを受けられる体制を整備しており、今後も『ハラスメント根絶宣言』に基づき、必要に応じて適切な調査を行った上で、ハラスメント事案について厳正に対応するとともに、ハラスメント防止に向けた各種取り組みを継続してまいります」

大多氏にも福山との会合の中身や報告書に関して取材を申し込むと、書面にてこう回答した。

「現在、フジ・メディア・ホールディングス等から訴訟を受ける立場にあり、ご質問の各詳細に関しては回答を控えさせていただきますが、福山雅治さんとは1990年代から様々なドラマや映画でご一緒しており、定期的に作品についてのご相談や打合せをする関係でした。

懇親会も行っておりましたが、常に私からお誘いして開催しており、懇親会の中にはフジテレビ社員やアナウンサー、また他のタレントさんや福山さんの所属事務所の方も同席することはありました」

一方の福山は、本誌『女性セブン』が所属事務所に質問状を送ったところ、本人が「自分の言葉でお伝えします」と言い、対面取材の場が設けられた。

「報告書を読んで、悩み、考え続けておりました。報告書に書かれていることは極めて秘匿性の高い情報で、ぼくが自ら名乗り出て何かを発信することはできません。そして不快な思いをされたかたを特定することは絶対にやってはいけない。

では、どうやってお詫びすればいいのか? 悩み、考え続けていた中で、結果的にですが、今回取材依頼を受け、発言の機会を得ることができました」

福山は真剣な表情でそう答え、70分にわたって取材に応じ、複雑な心境を語った。

8月18日発売の『女性セブン』では、「福山雅治 『女性アナ不適切会合』フジテレビ報告書に独占告白70分」とのタイトルで、第三者委員会のヒアリング要請が来た時の心境、大多氏との会合が開かれた経緯や、そこで行われていたこと、不快な思いをした女性社員に対する思いなど、福山へのインタビュー内容を詳しく伝えている。

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