
穏やかな瀬戸内海の波音を聞きながら、アート作品を肩を寄せ合い観賞する母娘の耳元には、瀬戸内ゆかりのイヤリングが輝いていた――
香川県ゆかりのアクセサリーで
10月2日、秋篠宮妃・紀子さまと次女・佳子さまは、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」のご視察のため1泊2日の日程で香川県を訪れた。
「ご到着されたこの日は、高松港から船に乗って、瀬戸内海に浮かぶ直島で現代アートをご鑑賞されました。自然の景観と作品が融合する展示空間に『とてもきれい』と感心された様子でおふたりでお話されていました」(皇室ジャーナリスト)

母娘ふたりでの地方訪問は今年8月の広島以来2度目。前回はお召し物のスタイリングを合わせた“リンクコーデ”が話題となったが、今回はおふたりとも香川県ゆかりのアクセサリーをご着用になってのお出ましとなった。
「佳子さまが着用されていたのは、香川出身の漆芸作家の作品だといわれています。ワイヤーで組んだ花びらに漆をかけて仕上げた真っ赤なイヤリングが、この日、佳子さまがお召しになっていた同色のワンピースとよくお似合いでした。
他方、紀子さまがお召しになっていたのは、香川県で活動する刺繍作家の作品だといわれています。手縫いで作られた刺繍のイヤリングに透明のビーズが耳元でキラリと光る繊細なデザインが、瀬戸内海を照らす太陽とマッチしていて素敵でした」(ファッション誌ライター)
ファッションアイコンとしても注目を集める佳子さま。今回お召しになったイヤリングも翌日には“完売”となるなど、その影響力は留まるところを知らないが、この日のお出ましでは、紀子さまのイヤリングにも関心が寄せられた。
「『日本工芸会』の総裁職を務める佳子さまは訪問先へのお心遣いから、地方にお出ましになる際はその土地の伝統工芸品アクセサリーを積極的にお選びになってきました。対して、紀子さまは”皇室女性の王道”であるパールをご着用されることが多い。今回のように、刺繍糸のハンドメイドアクセサリーをお選びになるのは珍しく、SNSでも大いに話題となりました」(前出・皇室ジャーナリスト)
母娘の”雪解け”
今回の紀子さまのアクセサリー選びには、佳子さまとの関係の変化が表れているという。

「かつてはおふたりの間の”距離”が指摘されることもあった紀子さまと佳子さまですが、ここ数年は変化の兆しがみられます。悠仁さまの成人や大学進学とともに、おふたりの距離はぐっと近づきました。
母娘で言葉を交わす機会も多くなり、ファッションセンスに定評のある佳子さまが紀子さまにアドバイスされることもあるといいます。関係者の間では、今年の夏頃から紀子さまのお召し物にも変化がみられるといわれていて、今回の紀子さまのイヤリングも、佳子さまがアドバイスされながら、紀子さまと一緒にお選びになったのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
おふたりの耳元で、母娘の“雪解け”が垣間見えた香川県ご訪問となった。