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《国分太一は“答え合わせ”できるのか》要求を突っぱねる日本テレビの教訓となったフジテレビ問題 ”なんとしても被害者を守らなければならい”という大前提 

被害者に謝罪の言葉を述べた国分太一
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 11月26日、国分太一(51才)が長い沈黙を破り、都内で記者会見を行った。彼が公の場に姿を現すのは、6月11日以来168日ぶりのこと。国分はハラスメント行為による被害者に謝罪の言葉を述べたが、不可解なのは、彼には自分が誰に向けて謝っているのかが理解できていないことだった。

 日本テレビ側は国分の番組降板の理由について、「コンプライアンス違反があった」と説明しているが、関係者のプライバシー保護を理由に、コンプライアンス違反の詳細を公にすることを拒んでいる。国分が求める「答え合わせ」はできるのか──。【全3回の第2回】

震える手でノートにメモ

 臆測が飛び交う中で、背景に自身のハラスメント行為があったことを明らかにしたのは国分自身だ。日テレ側から関係者の特定につながるような言動を制限され、説明する場を失った国分サイドはメディアを通じて窮状を訴えた。

「『週刊新潮』(10月30日号)の取材に応じる形で、国分さんの弁護士が日弁連に人権救済を申し立てたことを明かし、コンプライアンス違反の内容にも言及したのです。さらに『そのことと日テレの手続きが正当なものだったかは別問題』とし、同社の対応に疑問を投げかけていました」(社会部記者)

 日弁連に提出された申立書によると、国分は6月18日に『鉄腕!DASH!!』の打ち合わせなどの名目で日テレに呼び出され、その場で事情聴取が始まった。国分には質問されたハラスメント行為に「身に覚えがあった」ため、一部を肯定したところ、突然、番組降板を通達されたという。

「会見でも当時の状況が明かされ、国分さんはかなり動揺し『冷静ではいられなかった』と打ち明けました。スマホの録音機能を使おうとしたところ、日テレの弁護士に削除するように言われ、震える手でノートにメモを取ったそうです」(前出・社会部記者)

 聴取の間、国分は茫然自失となり、「番組はどうなるんだろう」、「TOKIOのメンバーに大変な迷惑を掛けた」といったさまざまな思いが頭を巡ったという。

「その場では『本当に申し訳ございませんでした』と、謝るだけで精いっぱいだったそうです。ただ、日テレ側からはどの行為がコンプライアンス違反に該当したのかの説明は最後までなかった。被害者に謝罪することも対外的な説明もできず、『世の中から取り残されてしまった』という思いを強くした国分さんは、自分の言葉で説明するために緊急会見を開いたのです」(前出・社会部記者)

年内でスタート社との契約を終了することが発表された株式会社TOKIOの3人(公式HPより)
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 国分の予想外の行動に激怒したのは日テレだ。同社の代理人は国分側に文書を送り、事前の断りもなく代理人間の交渉内容を週刊誌に“漏洩”したことなどを強く非難した。

 さらに、会見前日には、『週刊文春電子版』に国分が聴取で“自白”した2つのわいせつ事案に関する記事が掲載された。同誌によれば国分は聴取の場で出演番組にかかわる女性スタッフに対し、ホテルの部屋で抱きついたり、キスをしたことや《LINEでいかがわしい写真を送ったことがある》などと報告したという。

「会見でその記事について聞かれた国分さんは『いまの段階では説明は控えたい』と話し、否定することはありませんでした。報じられた内容が事実であれば明らかなセクハラ行為ですが、その件が日テレが問題にしているコンプライアンス違反に該当するのかはわかっていません」(前出・社会部記者)

 国分が会見で繰り返し語ったのが「答え合わせをしたい」という言葉だ。心当たりのある過去のハラスメント行為と、日テレ側が問題視している行為が同一なのかがはっきりしない限り、対処しようがないという。

「国分さんは現状を嘆いていますが、日テレからすれば彼が“自白”したことだけでも充分なコンプライアンス違反。中居さんとフジテレビの問題を教訓として、なんとしても被害者を守らなければならないという思いが大前提としてあり、福田社長は『答え合わせをするまでもない』と国分さんの要求を突っぱねています」(芸能関係者)

(第3回へ続く)

女性セブン20251218日号

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