冷えた体を温めるだけでなく、野菜たっぷり＆発酵食品のみそを使った豚汁は“腸活”にもなる、と近年静かなブームに。今回は、人気の名店から「豚汁専門店ベジ・美豚」のオーナー・清瀬勝さんが進化系「豚汁」レシピを教えてくれた。ちょっとしたコツで、いつもの豚汁がグンと格上げされること間違いなし！
和洋の具材たっぷりで満足度の高いごちそうに
店で使っている野菜は大根、にんじんを中心に8種類。ほかにもたっぷりとのったトッピングが食欲をそそる。ベースとなるみそは、関西人の口に合うように、甘めのこうじみそを使用。
「だしに鶏がらやコンソメ、白だしが入っているのでラーメンやうどんとも相性抜群。麺に豚汁をかけて食べてもおいしいですよ」（清瀬さん）
豆乳は調製タイプのものを使うと、火を入れても凝固しにくく、風味も楽しめるという。
バターを加えてまろやかに風味とコクをよりアップ
《Point》にんじんと大根は焼き色がつくまで油で炒め、野菜の旨みを閉じ込める。
豚肉に含まれる臭みなどを除くためにたっぷりのお湯で2分ほどゆでる。
豚肉は脂が出るまでじっくり炒め焼きにし、余分な油はペーパーでとり除く。
豆乳は分離を防ぐためにも、火を止めてから入れるようにする。
《材料》（作りやすい分量）
豚バラ肉（厚め）…100g 大根・にんじん…各150g 好みの野菜やきのこ…約150g（さつまいも、長ねぎ、れんこん、ごぼう、切り干し大根、しめじなど） 木綿豆腐…1/8丁 うすあげ…1/2枚（刻み揚げでも可） だし汁…水2カップ、和風顆粒だし・コンソメ・顆粒鶏がらスープの素・白だし…各小さじ1/2 みそ…大さじ2 調整豆乳…1カップ こんにゃく…1/2枚 油……適量 好みで市販の鶏だんご…3〜4個 好みでトッピング…適量（ウィンナーソーセージ1本、ベーコン1枚、バターコーン大さじ2、バター10g）
《作り方》
【1】大根とにんじんは乱切りにし、下ゆでしたあと、少量の油で焼き色をつけ、だし汁少量で10分ほど煮ておく。さつまいもやれんこんは油で揚げ焼きに、玉ねぎ、長ねぎ、しめじ、切り干し大根などの野菜は食べやすい大きさに切り、油で炒めておく。
【2】豚バラ肉は5cm長さに切り、下ゆでしたあと、焼き目をつけて余計な脂を落としておく。
【3】野菜、肉を鍋に入れ、だし汁を入れる。こんにゃくは手でちぎり、細切りにしたうすあげ、食べやすく切った豆腐、鶏だんごを入れ火にかける。煮立ったら火を止めてみそを入れて溶かす。
【4】調製豆乳を加えてひと煮立ちさせ、バターコーンなどをトッピングする
酒粕豚汁にアレンジ！
豆乳の代わりに酒粕を入れると体がより温まる。ねり粕を使うと溶けやすくて便利。ねり粕は50g使用。
◆教えてくれたのは：豚汁専門店ベジ・美豚・オーナー 清瀬勝さん
「体に良い食材を使い、一人でも多くの人の健康寿命を延ばしたい」という思いから2022年にオープン。
大阪府枚方市新町1-7-1
写真／二村海
※女性セブン2025年12月18日号