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《『地獄に堕ちるわよ』で描かれた“復讐劇”は真実だったのか》細木数子さん、島倉千代子さんとの「恩讐50年」 親族や関係者が明かす「占い師と歌姫の関係」

日本中を席巻した占い師・細木数子さん
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 伝説の占い師、細木数子さん(享年83)の生涯を描いた配信ドラマ『地獄に堕ちるわよ』(Netflix)が大きな反響を呼んでいる。戦後の混乱期に貧困と苦難を生き抜き、時には裏社会と手を組みながらカリスマへと上り詰めた細木さんの生き様は、リアルタイムを知らない若い世代にも衝撃をもって受け止められている。【前後編の後編】

「Netflixから連絡はないけど、あったとしてもこちらからは何も言うことはないよ。2人ともこの世にはいないし、フィクションである以上、どんな描かれ方をされてもしょうがないからね。もし、本人が生きていたとしても何も言わなかったと思う。彼女は決して人の悪口や文句を言わなかったし、歌を歌えればいいという人だった。だからこそ、いいように利用されてしまったのかもしれないけどね」

 複雑な胸中を本誌『女性セブン』に明かすのは、2013年に他界した島倉千代子さん(享年75)の甥・行雄さん。かつて、細木数子さんと泥沼の“愛憎劇”を繰り広げた島倉さんは、当時のことを親族にも決して話そうとはしなかったという──。

島倉千代子さんとの関係

 ドラマ『地獄に堕ちるわよ』で描かれる細木さんの半生は、大部分が1988年に出版された自著『女の履歴書─愛・富・美への飛翔』に基づいている。だが、物語は終盤で急転し、細木さんの“嘘”が次々に暴かれていく。

「制作陣が参考にしたのは、おそらく溝口敦氏が2006年に発表した『細木数子 魔女の履歴書』でしょう。高校を中退して水商売を始めたことや、最初の結婚がすぐに破綻したことなどは細木さんの自伝に書いてあること。暴力団の総長と親しかったこともインタビューなどで包み隠さず明かしていますが、本人も“フィクションを交えた”と明かしている通り、細木さんの話には矛盾点が少なくない。

 特に島倉千代子さんとの関係に関しては、過去に報じられたように、決して美談では済まない確執があり、今回のドラマでもその部分が克明に描かれています」(芸能関係者)

左手首の大けが、3度の妊娠・中絶を乗り越えて、死の間際まで歌い続けた島倉さん
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 事の発端はいまから約50年前、1975年に起きた島倉さんを巡る巨額の金銭トラブルだった。

「島倉さんが当時、交際していた医師が事業の失敗で多額の借金をつくり、保証人となっていた島倉さんのもとに大勢の債権者が殺到したのです。自宅マンションを差し押さえられ、破産の危機に陥った島倉さんを救ったのがマネジャーを買って出た細木さんでした。持ち前の行動力で暴力団も絡む複雑な債権をまとめた細木さんは、10億円超ともいわれた借金を整理し、島倉さんを再びステージに立たせたのです」(前出・芸能関係者)

 デビュー曲『この世の花』をはじめ『からたち日記』や『東京だョおっ母さん』など、数々のミリオンセラーを擁する島倉さんは、『NHK紅白歌合戦』に毎年のように出場する人気歌手だった。国民的歌姫が直面した前代未聞の金銭トラブルは世間の耳目を集め、同時にマネジャーとして名乗り出た細木さんの存在にも注目が集まった。

「細木さんの名前が世の中に知られる大きなきっかけとなりました。細木さんに絶大な信頼を寄せていた島倉さんは、同い年にもかかわらず、彼女を“細木のママ”と呼び、『ママと出会わなかったら、私は生きていないと思う』と言うほど心酔しきっていたそうです。一方で、いつまでたっても借金が減らず島倉さんがドサ回りを強いられていることに周囲は疑問を抱き、次第に本人も不信感を募らせるようになったといいます」(前出・芸能関係者)

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