
1974年から、野菜や果物の水分と栄養素をゆっくり“搾って”抽出するコールドプレスジューサーを長らく手がけてきた「ヒューロム」。2005年に世界初の低速搾汁方式ジューサーを発表し、2023年には累計販売台数1200万を突破。現在は世界88の国と地域で展開している。

今回、コンパクト設計と本格的な搾汁性能を両立した新モデルが登場した。従来モデルと比べて約20%のサイズダウンに成功し、キッチンの隙間にも設置しやすい。小さいながら、投入口には大口径のホッパーを搭載している。
「内径11cmのホッパーは、小〜中サイズのりんごが丸ごと入るサイズ感です。投入した食材は、樹脂製の回転刃で砕きながら種や皮を分離して搾汁ユニットへ送るため、食材を細かく切る必要がありません」(同社セールス&マーケティングチーム統括マネージャーの安達正倫さん・以下同)

砕かれた食材は、そのまま圧搾工程へと送られる。
「独自の『スロー・スクイージング・テクノロジー』で搾汁します。樹脂製スクリューで1分間40回転の低速圧搾を行うため、摩擦熱や酸化を抑え、細胞を壊さず水分と栄養素を抽出できるのです」

最後にストレーナーで仕上げる。これは果肉や繊維を丁寧に分離し、風味を引き立てる重要な工程だ。微細な網目が食材をしっかりろ過し、なめらかな質感を生む。圧力がかかっても網目が歪まない構造なので、ろ過の細かさが長く保たれ、状態が安定する。その結果、素材の香りが立ち、コクや甘さまで感じられる。

さらに、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類は細目、バナナのように水分の少ない食材は粗目と、2種類のストレーナーを使い分けることでシルキーなジュースから果肉感のあるスムージーまで楽しめる。搾汁時間も従来品より15%以上短縮され、にんじんとりんごのジュースなら約90秒で完成する。
近年のモデルは「搾る」と「濾す」を一体化した構造が主流だが、本製品はあえて両工程を分けた。ホッパーの自動カットでハンズフリーの使いやすさを確保しつつ、ストレーナーで濾して口当たりや風味を引き出し、仕上がりの質を追求した。

日本人の1日の野菜摂取量は、厚生労働省が推奨する350gに対して平均約100g不足している。この一杯が、それを補う切り札になりそうだ。
【商品DATA】
『ヒューロム コールドプレスジューサー E30ST』4万2900円
サイズ/幅142×奥行179×高さ390mm
重量/4.3kg
カラー/マッシュルーム
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取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2026年10月15日号