小泉成器から発売中の『プリネイル』は、爪1本につきたった約10秒でさまざまなデザインをプリントできるというデジタルネイルプリンターだ。収録されているデザインはなんと300種類以上。シーンや気分によって着せ替えネイルが楽しめるこの商品は、どのように生まれたのか――?
専用コートを塗ってプリントすればアートが完成
『プリネイル』の開発に着手したのは、今からおよそ2年前。協力工場からの提案をきっかけに開発がスタートした。ネイル製品というと主なターゲットになるのは女性だが、当初の開発メンバーは全員男性。マニキュアとジェルネイルの違いはもちろん、ベースコートやトップコートという言葉すら知らなかったという。
『プリネイル』は、形や長さを整えた爪に市販のマニキュアでベースとなる色を塗り、「専用プリコート」という薬剤を塗った指を機器にセットし、任意の柄をプリントする。プリントが終わったら市販のトップコートを塗れば完成だ。
多くの男性にとって、爪の手入れといえば爪を切ることのみ。ベースの色を塗ったり、仕上げにトップコートを塗るなど、それだけでもとても面倒な工程のように思えるが、普段から爪の手入れを行っている女性から「簡単」「このくらいは普段からやっている」「セルフでネイルアートをしようと思うと、普通はもっと大変!」という意見を聞いて驚いたという。
女性開発チームが「きれいに」「早く」「飽きない」を実現
やはり開発には女性が欠かせないということで、メンバーを女性チーム主体へ変更。きれいにできる、早く簡単にできる、飽きない、というユーザー目線を大事にしながら商品開発を進めた。
本体には300種類以上のデザインが収録されているが、この豊富なデザインを揃えるのにも苦労があった。当初は、ネイリストへの依頼も検討したが、話を聞いたところ、ネイリストは立体面に描くことを得意としており、『プリネイル』のような平面デザインを起こすのは難しいということが判明。そこで、社内で女性に意見を聞くなどし、地道にデザインの数を増やしていった。
スマホを使うから、どんな画像もデザインに取り入れられる
また、スマートフォンを使い、専用アプリで操作を行うのも『プリネイル』の特長だ。あらかじめアプリに収録されているデザインから選ぶことはもちろん、スマホにある画像をセレクトしてプリントすることもできるため、ペットの写真やお気に入りのキャラクターの画像なども使用できる。また、デザインのアレンジもスマホで行うため、通勤中などのすきま時間にデザインを作っておくことができるのも便利だ。
こうして、昨年12月に発売を開始すると、ネイル好きの間で広がり、金銭面や時間の問題でサロン通いが難しいという人にヒット。年間の売上目標数の半数以上を約3か月で売り上げた。SNSに自らプリントしたネイルの画像をアップしたり、親子で楽しんだりとコミュニケーションツールとしても一役買っている。
プリントの仕上がりは高精細で、プロのネイリストがジェルネイルと併用して使うこともあるという。好みのアレンジで楽しみ方が無限大に広がりそうだ。
【データ】
『PriNail(プリネイル)』小泉成器
本体にはインクカートリッジと専用プリコートが1個付属。約幅135×奥行き150×高さ136mm、約1.2kg。オープン価格(実勢価格約5万6000円前後)。小泉成器0570・07・5555(全国共通ナビダイヤル)
専用アプリを使って好みのデザインを選べる。編集したデザインは10種類まで保存可能。完成後にストーンやスタッズを組み合わせると、より華やかなデザインに。
※女性セブン2019年5月2日号
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