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コロナ禍で美容整形が人気!顔の脂肪吸引、プチ隆鼻、水光注射など注目の手術を解説

コロナ自粛で、メイクやおしゃれから遠ざかった――そんな人が多い一方で、コロナ禍を「チャンス」にして美容整形に踏み切る人も増えている。その内容は「プチ整形」と呼ばれるものから、本格的な手術まで幅広い。誰にもバレず、究極の「おこもり美容」できれいになる大チャンス!

コロナ禍はなぜ美容整形のチャンスか

マスクをつけてにこやかな女性
写真/ピクスタ
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外出時はマスクを着用、リモートワークを中心とした働き方、家族であっても対面する際には細心の注意を払うという「新しい生活様式」も、すっかり板についてきた。

新型コロナ感染拡大予防のための外出自粛により、飲食業やサービス業は甚大な影響を受けていて、病院経営も例外ではない。不要不急の受診を控える患者が増え、全国で3分の2の病院が赤字に転落したとの報告もある。

その一方で、「美容整形手術」の人気が世界的に高まっているという報道もある。「美容整形大国」と呼ばれる韓国では、医療業界が落ち込む中、美容整形のクリニックに限って例外的に収益が増加。今年の3月は、昨年同月と比べ10%増収したといわれる。さらに日本でも、コロナ禍に「プチ美容整形」を意識する人が増加傾向にある。

◆コロナ禍で施術した女性の体験談

8月に、シミの除去を行ったばかりの会社員・末永奈津美さん(仮名・39才)は、笑顔で話す。

「施術直後は皮膚が赤くなったり、傷にテープを貼らなければいけないため、ずっと抵抗があったんです。でも、新型コロナが流行してから仕事がリモートワークになり、絶好のチャンスだと思いました。施術後は日焼け厳禁なんですが、夏でも堂々とマスクをつけて外出できるし、本当に助かりました。実は、ほうれい線のヒアルロン酸注射も先日受けたところなんです。二重切開もやりたいし、正直、あと1年くらいはこの生活が続いてほしいと思っています」

鏡を見るたび老けていく自分に落ち込んでいたという末永さんは、「充実感でいっぱい」とコロナ禍を前向きにとらえている。

◆ダウンタイムも気にしなくていい

末永さんのようにピンチをチャンスに変える女性は少なくない。神田美容外科形成外科医院院長の征矢野進一さんはこう話す。

「術後しばらくは、どうしてもむくみや腫れが出ます。それらが治まって本来の姿に戻るまでの『ダウンタイム』は、美容整形を受ける大きなハードルの1つでした。至近距離で他人に見られることが少なくなったいま、手術を検討する人は増えるでしょう」

さらに、コロナ禍がプチ整形を後押しする理由がもう1つある。自由が丘クリニック形成外科・美容外科の古山恵理さんが言う。

「コロナ禍以降、クリニックでは20~30代の患者さんが増えました。なかには、10万円の特別定額給付金をお使いになる患者さんもいらっしゃるようです」

二重手術ではどんな手術法を行う?

鏡を見て笑顔の女性
写真/ピクスタ
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では実際にどのような施術が人気なのだろうか。最も多いのは、“マスクでは隠せない”目元に関する手術だった。

「やはり若い人には二重手術が人気です。『二重まぶた埋没法』という皮膚にメスで少し穴をあけて、糸を通して固定する方法は施術時間も30分くらい。腫れが完全にひくまで約1週間かかりますが、内出血がなければ初対面の人なら術後すぐに会ってもわからないレベルです」(古山さん・以下同)

確かにマスクで目元は隠せないが、マスクをつけていると顔全体の印象も変わるので、腫れも気づかれにくくなるのかもしれない。

二重のラインに沿って皮膚を切開する「二重まぶた切開法」は、完全に腫れがひくまで1~3か月とやや長いが、まぶたが厚い人でも半永久的な二重を作れる。

◆眼瞼下垂症手術は保険適用

年を取ると、重くて上げづらくなったまぶたを治療する「眼瞼下垂症手術」を受ける人が多くなる。和田アキ子(70才)や宮根誠司(57才)が受けたことで話題になった手術だ。

「まぶたの筋力が落ちることが原因なので、筋肉から伸びた腱膜を瞼板に縫い寄せる手術をします。症状がひどい場合は、保険適用で手術を受けられることもあるので、クリニックに相談してみてください」

顔にできる「脂肪吸引」とは?

脂肪の少ない女性の腹部
写真/アフロ
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次いで多かったのは「脂肪吸引」「脂肪溶解注射」など、「痩身」に関する施術だ。脂肪吸引について、銀座マイアミ美容外科院長の丸山直樹さんが解説する。

「脂肪吸引は体だけでなく、顔にも可能です。女性につきやすい皮下脂肪を吸引し、無理なく部分やせできるというメリットがあります。脂肪の吸引量によって痛みの程度は異なりますが、筋肉痛のような痛みなので日常生活に大きな支障はありません。頬や顎など、顔の脂肪吸引はほとんど痛みはありません。たるみを引き締め、フェイスラインをすっきり見せます」

◆ほうれい線などのシワ取り、シミ除去も

メイク中に目につきやすいほうれい線や目尻、額などの「しわ取り」や、「ほくろ・シミの除去」もニーズは高い。アサミ美容外科院長の浅見善康さんは、コロナ禍に“バレにくい”施術だと話す。

「いきなり顔のしわが浅くなるとバレやすいですが、いまは1か月ぶりに職場へ行くという人も少なくありません。『自宅待機中、ストレスの少ない生活で若返ったんだな』と違和感なく受け入れてもらえるはず。若返りの施術には絶好のタイミングです」

「水光注射」の内容と効果

美容皮膚科のロナロナクリニックでダントツ人気なのは「水光注射」だ。院長の三輪菜つ美さんが解説する。

「ヒアルロン酸をはじめ、保湿、美白、美肌に必要な美容成分を皮膚内に細かく、均一に注入する美容施術です。最先端の機器を使用して、肌にスタンプしながら薬液を入れていきます。小じわやたるみ、ニキビなど肌の悩み全般に効果があります。肌の修復機能を利用した施術で、半日くらいは皮膚が赤くなるため施術当日はメイクはできません」

◆「プチ隆鼻」など鼻の手術も人気

顔の印象を大きく変える鼻の手術も、マスクで隠せるいまだからこそチャレンジしやすくなったという。共立美容外科・歯科新宿本院院長の浪川浩明さんは「コロナ禍によって明らかに増えた」と話す。

「ヒアルロン酸を注入して鼻を高くしたり、医療用の溶ける糸を挿入して高くする『プチ隆鼻』はコロナ禍以前も好評でしたが、鼻を切開してシリコン製のプロテーゼを挿入する大がかりな降鼻手術が増えているのが特徴的です」

◆若者の間でもリフトアップが人気に

さらに最近の傾向として、顔のたるみに悩む年配者ではなく、20代の若者の間で「リフトアップ」の人気が急上昇しているという。

「シャープなフェイスラインが流行というのもありますが、いまの若い人たちは、将来の老化を予防する意識が高いと感じます」(浅見さん)

K-POPなどの流行で、韓国のアイドルに憧れる若者が増えたことが大きな理由だろう。

病院選びで失敗しないための注意点

病院で患者とフェイスシールドをして対応する女性医師
クリニックを選ぶときは、コロナ対策の徹底ぶりも参考に(写真/ピクスタ)
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美容整形の技術は進化し続けている。だからこそ、数あるクリニックから自分に合った病院をどう選べばいいのか迷ってしまうのは仕方ない。古山さんは「ホームページだけで判断しないこと」とアドバイスする。

「美容整形は、ドクターによって技術力に差があります。必ず対面でカウンセリングを受けて、信頼できる先生かどうかを確かめてほしい。最初から、あれもこれもとフルコースを提案してくるクリニックは注意した方がいいでしょう。きちんと施術のメリットとデメリットを説明して、複数の治療の提案ができる先生は信頼できると思います」

◆コロナ禍だからできる病院選びのチェックポイント

さらに、いまだからこそチェックできるポイントがある。高須クリニック院長の高須克弥さんは言う。

「消毒や換気など、新型コロナの対策をしっかりできているかどうかもクリニックに対する信頼の判断基準です。みんながネガティブになりやすい時期だからこそ、前向きになるための自己投資として美容整形を検討するのはいかがでしょうか」

美容整形は外見だけでなく内面も変えることがある。コンプレックスや悩みを抱えている人は、コロナ禍にプチ整形を受けることでその後の人生を変えられるかもしれない。三輪さんが話す。

「私も昔はニキビがひどくて、人に顔を見られるのが嫌でした。美容医療のおかげで、いまはノーファンデで外出できるくらい肌がきれいになり、気持ちも上向きになったんです。幸せになるため美しくなるという選択は、女性にとって重要なことです」

「コロナ太り」「コロナうつ」「コロナ離婚」などネガティブな言葉ばかりが目立つ日々。思い切って「コロナ整形」できれいになってみては。

※女性セブン2020年10月8日号

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