自分の自由な時間を充実させてくれる趣味として人気のドライブ。ライフスタイルの変化やコロナ禍を通して、“自分のための車”を手にしたいと思い始めた人も多いのではないでしょうか。そこで、タレントでモータージャーナリストの竹岡圭さん（53歳）に、女性ならではの視点で車選びのコツを教えてもらいました。仕事柄、多くの車を乗りこなしてきた竹岡さんが、コロナ禍のいま、新しい視点でオトナ女性に語る3つのポイントとは？
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今の愛車は納車されたばかりの「ルノー メガーヌ R.S.」など5台
竹岡さんは一般企業で勤務したのち、車関連の企業に転職。その後、モータージャーナリストへの道に進み、2016年からは自分でレーシングチーム「圭rallyproject」を立ち上げ、ラリーなどのモータースポーツに参加するなど、車への愛は相当なもの。インタビュー当日も、納車されたばかりという「ルノー メガーヌ R.S.（アールエス）」に乗ってさっそうと現場に現れた竹岡さん。
現在はこの新車以外に、ラリーカーやそれを運ぶためのトラックを含め、合計5台を所有しているという。
「『ルノー メガーヌ R.S.』は最高出力300馬力とパワフルで、操縦性のよい4WS（後輪操舵機構）搭載なのに、約450万円というコスパのよさに惹かれて買ったんです。とは言いながら、なにより運動性能のよさ、すなわち走りがいい！というのが、いちばんのポイントでした。
私がこのところずっとラリーをやっているのもあって、モータースポーツを長くやっているルノーが作ったスポーツモデルの『ルノー メガーヌ R.S.』の走り味に惹かれたんですよね。R.S.というのは、ルノースポールの略なんです。箱根や河口湖などのワインディングロード（S字状のカーブが連続した道路）をドライブすると、最高に楽しいです」（竹岡さん・以下同）
コロナ禍で車に関心を持つミドルエイジの女性が増加
仕事や子育てがひと段落して少しだけ自分の時間が増えた女性たちが、いま車に興味を持ち始めていると竹岡さんは言う。
「コロナ禍で自分と向き合う時間が増えたことで、ちょっとだけ遠くへ出かけたい欲求が生まれたかたも多いと思います。公共交通機関での移動がはばかられる中、車で自然の中に出かけて 、マスクをはずして大きく息を吸い込んで、ゆったりした気持ちになって帰ってくる――そんなことが車なら可能だということがわかり、車の需要が高まったりもしました。
他にも、これまで長年ペーパードライバーだったかたたちが50代になって、両親の介護のために急に運転の必要性を感じてペーパードライバー講習に行くというケースも増えています」
【1】ライフスタイルに合わせて選ぶ
20代前半からこれまで竹岡さんが愛車として所有してきた車は、主にドイツ車とフランス車が多いのだが、イギリス由来の車である「MINI（ミニ）」を4台乗り続けるほど、「MINI」愛好家でもある。
「4台続けて『MINI』に乗りましたが、仕事柄いろんな車に乗るので、結局、そのときの私のライフスタイルとデザインの好みと、走った感じがいちばんしっくりきたのが『MINI』だったんです。人によってライフスタイルはさまざま、そのときのライフステージもいろいろですから、いまとちょっと先の自分のライフスタイルを思い浮かべながら車を選ぶことが大事だと思います。
狭い近所をちょろちょろと走る買い物と送り迎えにしか使わないのに大型車では使い勝手があまりよくないし、いつも1人でしか乗らないのに8人乗りなんて買ったら燃費がもったいないだけ。それぞれのライフスタイルで車の選び方は大きく変わってきます」
【2】見た目、色、インテリアは好きなものを選んだほうが幸せ
そしてもうひとつ竹岡さんが大切にしている条件は、見た目と車内のデザイン、色だと断言する。
「どんなものでも、自分で気に入って買ったものって大切にしますよね。車を大切にするということは、気を配りながら乗るということなので安全にもつながります。そして高い買い物だからこそ、最近は『一生のうちにあと何台乗れる？』って思うようになりました。
色選びで言えば、黒、白、シルバーがリセールを考えたら高く売れる傾向にあるのですが、『好きなデザインで好きな色の車に乗ったほうが幸せじゃん！』って。それは50代になってからより強く思います」
確かに新車の「ルノー メガーヌ R.S. 」はとても華やかなオレンジで、街中でも目を引きそうだ。
「今回、グレーとオレンジですごく悩んだんです。でも、結果オレンジにしてみたら、停めているところまで歩いて行くとパッと目立つし、毎回きれいだなって思う。オレンジにしてよかったなって思ってます。この子には『みかん』っていう名前をつけました（笑い）。シルバーやグレーの車を選ぶ人も多いですが、その色みだと夕方、アスファルトの色に溶けて、他の車から非常に見えにくくなるというデメリットもあるんです」