今年の夏休みは旅行や帰省をされるかたも多いことでしょう。旅に出る準備とともに考えたいのが、「留守宅のケア」です。防犯面からも大切な留守宅ケアのポイントと対応を、旅行ジャーナリストの村田和子さんが紹介します。
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帰省や旅行へ出かけるときに忘れがちな留守宅のケア。出発前に慌てないように早めに準備をしておきましょう。今回は、私が仕事で10日間留守にする際に実践したことを中心に、「留守宅ケアの5つのポイント」を紹介します。(※自宅はマンションです)
【1】防犯のために。新聞配達の停止&郵便局の不在届を提出
郵便受けに新聞や郵便物が溜まっていると防犯面で心配です。新聞は1日単位で配達を止めることができますから、不在時には停止依頼をしましょう(停止した分は後日配達の対応もしてくれます)。
ただ停止依頼をしたのに、帰宅したら新聞があふれていたことが過去にありました。原因は販売店から配達する人への伝達ミスが多いよう。対策として、最近は出発の前日から停止依頼をし、自身の目で確実に停止されたのを確認してから出かけています。
郵便は1週間以上不在にする際に、不在届を出すようにしています。保管期間は最長30日間で、保管期間満了日の翌日(翌日が配達を行わない場合は、最初の配達日)に、すべての郵便物等を配達してくれます。
不在届のフォーマットは郵便局やweb(https://www.post.japanpost.jp/question/115.html)から印刷ができます。記入の上、最寄りの郵便局へ身分証明(運転免許証や健康保険証)を提示して提出すれば手続き完了です。受理されると「不在届受付確認票」が自宅に届くので、出発の数日前には手配を終えるといいでしょう。
【2】鉢植えの水やりはどうする?日数によりグッズを駆使して乗り切る
夏場に1週間以上の不在をするときに、私が一番頭を悩ませたのが鉢植えの水やり。管理人さんやご近所にお願いできるのならいいのですが、難しい場合は、グッズを利用しましょう。私が利用したグッズは2種類。いずれも給水の量やペースが植物にあっているか数日経過を見てから本利用をするのがおすすめです。
「水やり当番」は、片方をバケツなどの水に、素焼きの本体を植木鉢の土に刺すことで1日当たり200mlから300mlの水分を間のチューブを伝って給水するというもの。今回は高さ150cmほどの大型の観葉植物に利用しました。
もともと水は少なくていい品種ですが、夏場は土が乾かいたら水やりが必要。7リットルのバケツ(上にはラップをしてできるだけ蒸発を防ぐ)をセットし旅行へ。帰宅すると、バケツの水はほぼ空でしたが、植物は問題なく元気でした。
もう一つの「ドリップ散水システム (散水タイマー)」は、あじさいの鉢に利用。
乾燥が苦手な品種ということもあり、お風呂場に鉢を移動し、散水タイマーを1日1回20秒でセット。お水はバスタブから直接吸い上げるようにして水切れを防ぎ、バスルームの排水溝にはハイターを、換気扇はONにして、湿気による虫やカビの発生を抑えるようにしました。帰宅してみると土にも潤いがあり鉢植えたちも元気でした。
2、3日ならペットボトルを活用した簡易の給水用具も100円ショップで販売があるので、そちらを試すのもいいでしょう。