【3】ごみは計画的に捨てる。どうしても出た生ごみはジッパー付きのビニールに封印
旅行前にはゴミは計画的に捨てることを心がけ、最後のごみ収集日以降は特に生ごみをできるだけ出さないようにしています。そのうえで出た生ごみは、ジッパー付きのビニールに入れて冷蔵庫で保管。あるいは同じくジッパーにハイターと一緒に入れて、二重に包んで蓋つきのごみ箱にいれる等で対応しています。
【4】バルコニーは飛ばされないようにモノを収納。排水溝もチェック
夏場に限らず、長期外出の際はバルコニーにあるもの(植木含めて)は飛ばされないように収納し、物干し竿も外してバルコニーの床に置くようにしています。特に夏は留守中に、豪雨や台風が来るリスクがあるため、短い期間でもバルコニーに物は置かず、排水溝もゴミなどで詰まっていないかチェックをしてから出かけます。
【5】電源OFF、戸締りなどチェックシートを事前に作っておく
「あれ? ガスの元栓閉めたかな?」「リビングのカギ閉めたかな」と、旅へ出てからふっと留守宅が気になった経験があるかたも多いはず。大抵は無意識にしているのですが、そういった心配をしないためにも、戸締まりと必ずすべきポイント(ガスの元栓、エアコンの電源、給湯器のスイッチOFFなど)は、あらかじめ一覧にしておくと便利です。
そのうえで、出発前に2人以上で、あるいはひとり暮らしなら声に出しながら、一覧に沿ってチェックすると冒頭のような「やったかな? 閉めたかな?」という心配も減ります。
仕上げは玄関のドア。「玄関のドア閉めた!行ってきます!」と私は声に出してから旅に出ることにしています。
【番外編】SNSは日時ずらしで。リアルタイム投稿は防犯的にはNG
私は仕事で必要なとき以外は、リアルタイムでSNS投稿はしないようにしています。リアルタイムでのSNS投稿は2つのリスクがあります。ひとつは自分の居場所を教えることになること。もう1つは自宅が留守の可能性を知られてしまうからです。
知人もSNSで「これから海外へ向けて出発」と出かけに投稿をしたところ、飛行機へ搭乗前に「泥棒が入った」と警察から連絡があったそう。本ケースはSNSが直接影響しているかはわかりません。ただ「旅行をしている=留守」というのは公にしないほうが賢明。投稿タイミングや内容を工夫しましょう。
いかがでしたか? 出発前は旅の準備に目が行きがちですが、留守のケアもぜひ忘れずに。安心して旅をお楽しみくださいね。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを