お箸や包丁の刃は、汚れのついた側を下向きに
「食洗機の汚れ落ちのよさを実感できていない人向けのメッセージとして、食器の並べ方を見直してみるといいかもしれません。食洗機は、庫内の下から水流が噴射され、食器の汚れを洗い流しますので、この水流が食器すべてに当たる並べ方を意識しましょう。
具体的には、お皿などの立てて並べる食器は汚れを内側に向け、コップは口を下向きにします。またお箸や包丁の刃も、汚れのついた側を下向きにします。ぎゅうぎゅうに詰め込むと食器が重なってしまい、水流が当たらない部分が出てしまうので、汚れが落ちない原因になります」
手洗いで水道を使うのは「すすぎ」のとき
ここで疑問が。食洗機は「節水になる」と謳っていますが、予洗いすると結局水道を多く使うことになるのでは…?
「そもそも食洗機を使うと、手で洗うより大幅に節水できます。一例として、5人分の食器を手洗いした場合に使用する水の量が75Lであるのに対し、パナソニックのファミリー向け食器洗い乾燥機『NP-TZ300』で洗えば約11Lと約6分の1。1日に2回使った場合、1年で約1万6400円の節約になるといわれています。さらに高濃度の洗剤を使い高温で洗うので、手洗いよりきれいに洗えますし、手を動かす時間も大幅に減らせるので、食洗機を使うメリットは大きいと思います。
また、食器洗いでもっとも水を使うのは、洗剤をすすぐとき。洗剤を使わず汚れをサッと落とす予洗いで使用する水量は微々たるものです。気になる人は、溜めた水の中で落とすといいでしょう」
最後に、田中さんおすすめの食洗機を2点、紹介してもらいました。