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使い方を間違うと逆効果!アロマ系電化製品の注意点を家電ライターが解説

アロマディフューザーが台の上に置いてある
アロマ系電気製品の種類やメリット・デメリットについて家電ライターが解説(Ph/イマージマート)
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金木犀の甘い香りが漂い始めるこの時期、アロマの需要が増えると言われています。昨今、アロマの香りを楽しめるグッズには火の危険がなくお手入れの負担も少ない製品が増えてきていますが、使い方に注意が必要だと、家電ライターの田中真紀子さんは話します。アロマ系電気製品の種類やメリット・デメリットについて、詳しく教えてもらいました。

火事の心配がない電気式のディフューザーが普及

アロマ系電化製品は今、さまざまな種類がありますが、かつてよく使われていたのは、火を使うアロマポットでした。

「アロマが普及し始めた当初、広く使用されていたのはキャンドルを使ったアロマポットではないでしょうか。ポットの上のお皿にアロマオイルを垂らし、下からキャンドルの火で加熱するものです。キャンドルの光との相乗効果で癒されると人気でしたが、火を扱うため注意が必要でした。

一方で香りの持つ効果自体は徐々に知られていったこともあり、手軽に取り入れる方法として、今は電気式のアロマディフューザーを使う人が増えています」(田中さん・以下同)

電気式の種類は主に4つ。超音波式、加熱式、送風式、噴霧式です。

リズム『AROMAFUN hour(アロマファン アワー)』が暗い部屋で使用している様子
リズム『AROMAFUN hour(アロマファン アワー)』は、アロマオイルのボトルにオイルパッドを挿して吸い上げ、その上にファンを当てることで香りを部屋全体に広げる送風式
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カドー『モバイルディフューザー STEM MINI』をパソコンのUSB差込口とつないで使用している様子
カドー『モバイルディフューザー STEM MINI』は、リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、場所を選ばず使える
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「もっとも一般的なのが超音波式。これは加湿器と同じ原理で、タンクに溜めた水を超音波振動させて砕いてミスト化し、空間に広げます。この水にアロマオイルを垂らすことで、香りが広がるという仕組み。

加熱式は、キャンドルでアロマを加熱する代わりに、電気のヒーターやランプで温め、アロマの香りを拡散します。送風式は、不織布などに染み込ませたアロマにファンで風を当てて気化させ、香りを広げます。

噴霧式は、アロマオイルそのものを振動させてミスト化し、香りを拡散させる方法です」

4種のメリット・デメリット

それぞれ、メリットもある一方で注意点もあります。

超音波式は価格が手頃だけどマメなお手入れが必要

加湿器の天面
超音波式は価格が手頃だけどマメなお手入れが必要(Ph/イマージマート)
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「超音波式は加湿器と同じ仕組みを使っているため、潤いと同時に空間にアロマの香りを広げることができるとして人気。構造がシンプルで、価格も手頃です。ただし、水をそのままミスト化しているため、万一水に雑菌が繁殖していた場合、そのまま空気中にばら撒いてしまいます。そのため衛生面には細心の注意が必要。加湿器で問題となった“加湿器肺炎”同様のリスクがあります」

つまり、衛生的に使い続ける場合は加湿器と同じくボトルの水は毎日取り換え、さらに定期的にボトルを洗浄する必要があります。

加熱式は広い部屋には香りが届きにくく、送風式&噴射式はランニングコストがかかる

「加熱式は、ろうそくの火を使うより安全ですが、香りを広げにくく、どちらかというと自分のまわりだけで香りを楽しむのに向いています。

送風式、噴霧式はいずれもアロマの原液をボトルごと取り付けて使うため、アロマそのものの香りが楽しめます。ただしアロマは気化しやすいため、消費が早いデメリットがあります」

送風式や噴霧式の場合、取り付けるエッセンシャルオイルの種類によっては、香りを拡散させるための専用オイルパッドをつけて放置しておくと約2日でボトルが空になるものも。そのため、ランニングコストがかかる覚悟は必要です。

4種類とも一長一短なイメージですが、実は今、上記のデメリットをカバーした製品も登場していると言います。次の2点です。

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