
ローライズやパンツスタイルの流行など、欧米のファッションシーンで下着の概念が「隠すモノから魅せるモノへ」と変わりつつある中、ブラジャーをチラ見せする「ピーカ・ブラ」なる着こなしがトレンドとなりつつある。すでに欧米では、多くのセレブリティがレッドカーペットやステージ、SNSなどで着こなしを披露しているという。
「ピーカ・ブラは、ブラをジャケットの隙間やトップスからあえて少しだけ覗かせ、ランジェリーをコーディネートの一部として取り入れる着こなしです。その大胆さゆえにブラばかりが注目されますが、ブラはあくまで全身の引き立て役です。しかし今、名だたるファッショニスタが、ブラを主役に据えた『ブラ・ファースト』という着こなしを模索しています」(海外事情に詳しいファッションライター)
米インフルエンサーのカイリー・ジェンナーはその最たる例だ。自身のインスタで、ワンピースの胸元からわずかにブラの上端が見えるオーソドックスなピーカ・ブラを披露していた彼女だったが、徐々に過激化。
「4月に行われたコーチェラ・フェスティバル2026のオフショットでは、ブラを中心に構成されたスタイリングを複数パターン披露している。ただ、ノーブラスタイルも厭わない彼女にとっては、ブラ・ファーストはむしろ露出控えめの装いといえるかもしれませんが……」(前出・ファッションライター)
彼女の姉、ケンダル・ジェンナーも今年5月のメットガラに、象牙色のドレスからヌードカラーのレザーブラを片方のみを露出させた着こなしで登場し話題を攫ったばかり。さらにInstagramでも、大胆なブラ・ファーストのショットを複数投稿している。また、英歌手のデュア・リパは、ここ1年ほどステージ衣装にブラ・ファーストを多用してきたことが知られている。2025年のワールドツアーでは、ジャン=ポール・ゴルチエのサテンコルセットや、レースジャンプスーツなどをベースに、胸元を強調するスタイルを多用。さらにステージ外でも、トップスの上にあえてブラを着用する「ブラ・オーバー・トップス」を披露している。
このように、下着のジャンルを超えてファッションとしてブラジャーを巧みに取り入れるセレブたち。しかし、肌や下着の一部を露出する行為には批判も存在する。前出のファッションライターが話す。
「ネット上では、やはり『はしたない』、『寝坊して着替え忘れたように見える』といった声も上がっています。またインフルエンサーが露出度の高い着こなしをSNSで披露することに対し、『一般女性の体型へのプレッシャーを強める』、『スタイルがいいことがオシャレではない』と非難する声も上がっています。
欧米のランジェリー市場は成熟期に入っており、ファストファッション化も顕著です。そこで業界は、高価格帯のランジェリー市場を拡大するため、ファッショニスタやインフルエンサーを使って見せブラを流行させようとしているという見方もあるんです。そうした目論見が成功すれば、日本にもピーカ・ブラがやってくる日はそう遠くないかもしれません」
ファッションは自由だが、日本人にはやや過激すぎるのではないだろうか。