昨年はイギリスのエリザベス女王の葬儀にご参列、今年の6月にはインドネシアを訪問された天皇皇后両陛下。即位前も、国際交流を続けられてきましたが、中でも親密な関係を築かれたのはベルギー王室です。今回は、皇室とベルギー王室との交流を写真と共に振り返ります。
国賓として来日したフィリップ国王夫妻を歓迎
7年前の2016年10月11日、ベルギーのフィリップ国王夫妻が、友好150周年を記念して国賓として来日しました。
フィリップ国王夫妻を上皇上皇后両陛下（当時は天皇皇后両陛下）と、天皇皇后両陛下（当時は皇太子）が皇居で出迎えられ、歓迎の式典が行われました。
同日の夜には宮中晩餐会、13日はベルギー国王夫妻主催の答礼コンサートが開かれ、天皇皇后両陛下も出席されました。
前例のない葬儀へご出席された上皇ご夫妻
1993年に亡くなったボードワン国王の国葬に上皇ご夫妻（当時は天皇皇后両陛下）がベルギーを訪問されました。そして、ファビオラ妃が亡くなった2014年には、上皇后さまがベルギーを訪問し、国葬に参加されました。
海外の王室の葬儀に天皇皇后両陛下が出席されたこと、上皇后さまがお一人で海外の葬儀に出席されたのはどちらも前例はなく、初めてのことでした。それだけベルギー王室に思いを寄せられていることがうかがえます。
天皇皇后両陛下、フィリップ国王の結婚式にご参列のためベルギーへ
天皇陛下もベルギー王室との絆を築き上げられました。1976年8月、陛下が高校2年生の時にベルギーとスペインを旅行されています。その後も、1983年から約2年間を過ごされたイギリスのオックスフォード大学への留学中に、ベルギーを訪問されました。
1999年12月には、首都のブリュッセルにあるサン・ミッシェル大聖堂で行われたフィリップ国王（当時は皇太子）の結婚式に参列するため、天皇陛下は雅子さまと共にベルギーを訪ねられました。
その後もフィリップ国王ご夫妻との交流は続き、2000年9月に来日した際は、天皇皇后両陛下が葛西臨海水族園を案内され、2002年6月には、サッカーW杯の日本対ベルギー戦をご一緒に観戦されました。
マチルド王妃は2012年6月にも来日し、お一人で東日本大震災の被災地、宮城県を訪問され、被災地の人たちと交流されました。
愛子さまとエリザベート王女は同じ年
そんな、日本に何度も来日されているフィリップ国王とマチルド王妃の長女、エリザベート王女は、ベルギーで初の女王になることが決まっています。
2021年10月に天皇陛下と雅子さまも学ばれたオックスフォード大学に入学したエリザベート王女。いつか、同じ年の愛子さまとお会いになられる日が来るかもしれません。次世代のプリンセスの交流にも期待が寄せられます。
●天皇皇后両陛下とオランダ王室、絆を深めた「17年前の夏休み」と続く交流 雅子さまと王妃は元キャリアウーマンという共通点も