1年前の9月、エリザベス女王の国葬に出席されるためイギリスを訪問された天皇皇后両陛下。そして今年になってからは、およそ20年ぶりの海外公式訪問となるインドネシアへ。即位後、海外との関係を深めてこられています。今回は、これまで訪問され、親交を深められてきた海外の王室との交流秘話を紹介します。
ご成婚後、初めての海外訪問は中東 オマーン国王から馬のプレゼント
天皇皇后両陛下がご成婚後、初めて海外に訪問されたのは1994年のサウジアラビア、オマーン、カタール、バーレーンの中東4か国でした。翌年の1995年1月にはクウェート、アラブ首長国連邦、ヨルダンの中東3か国を訪問されています。
オマーンご滞在中に、国王からアハージージュという名前のアラブ馬を贈られました。
アハージージュが産んだ小馬は豊歓(とよよし)と名付けられ、愛子さまが幼い頃から何度も乗り、親しんだ愛馬となりました。
2021年の12月に豊歓が亡くなりましたが、天皇ご一家が2023年4月に栃木県高根沢町の御料牧場に滞在された際、豊歓のお墓に花とにんじんを供えられたそうです。オマーンから贈られたアラブ馬は、およそ30年近くもの間、友好のシンボルとして天皇ご一家から愛されていました。