昭和時代、有名観光地には大型ホテルがたくさん建てられましたが、ここ数年リニューアルが続き、注目を集めています。そんなおすすめの昭和の大型温泉リゾートホテルを、旅行ジャーナリストの村田和子さんが紹介します。
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私が子どもの頃は、旅といえば団体旅行の時代。おのずと大型のホテルがたくさん建てられました。バブル崩壊や個人旅行への流れ、コロナ禍などの苦境が続くなかで歴史を刻んできた大型の温泉リゾートホテルですが、ここ数年でリニューアル、あるいは新たな魅力を追加し、新たな一歩を踏み出しています。
若いかたには昭和レトロが新鮮にうつり、大人世代には懐かしい思い出とともに旅できると好評。館内完結型で楽しめる大型ホテルは、高齢者が一緒、あるいは三世代旅行などでも重宝します。アフターコロナのプチ同窓会などもきっと盛り上がるはず。今回は温泉地にある、昭和の大型温泉ホテルのリニューアル情報をお届けします。
大分・「別府温泉 杉乃井」、2023年フラッグホテル宙館が開業&エンタメ施設もリニューアル
1944年に旅館として歩みを始めた「別府温泉 杉乃井ホテル」。別府八湯の観海寺温泉にある老舗ホテルは、2019年11月に大規模リニューアルに着手し、現在大詰めを迎えています。
ボーリング場などアミューズメント施設の「SUGINOI BOWL & PARK」、プールやスライダーが楽しめる「アクアビート」、この夏には別府湾や街の夜景を楽しめる湯船を棚田状に広げた「棚湯」も20年ぶりにリニューアル。
ホテルも建て替えが進み、虹館に続き、2023年1月にはフラッグホテル「宙館」がオープンしました。
“五感で味わう別府体験”をテーマに、プールあり、温泉あり、エンターテインメントありと、新しくなっても、まさに昭和の温泉リゾートの魅力が満載です。