12月1日に22歳になられた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。近年は特に仲睦まじいご一家の様子が注目を集めていますが、今回は皇后雅子さまとの親子の絆がうかがえるエピソードを振り返ります。
会見で「生まれてきてありがとう」
天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さまが結婚された約8年後、2001年12月1日に愛子さまが誕生され、12月8日に皇居内にある宮内庁病院を退院されました。
翌年の2002年4月2日に開かれた会見で、雅子さまのご懐妊、ご出産について問われた天皇陛下が、お気持ちを明かされました。
「まず始めに、子供の誕生に当たって多くの方々から温かく祝っていただいたことに対して、心からお礼を申し上げたいと思います。また、子供を連れてきてくれたコウノトリにもあわせて感謝をしたいと思います」
そしてこう続けられました。
「地球上に人類が誕生してからこの方、絶えることもなく受け継がれているこの命の営みの流れの中に、今私たちが入ったということ、そういうことに新たな感動を覚えました」
雅子さまは涙ぐまれたご様子で同じ質問に答えられました。
「無事に出産できましたときには、ほっといたしますと同時に初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子供の姿を見て、本当に生まれてきてありがとうという気持ちで一杯になりました。今でもその光景は、はっきりと目に焼き付いております」