
即位後、初めての外国訪問となったエリザベス女王の国葬など、皇后になられてからさまざまな公務に臨まれてきた雅子さま。2023年は新型コロナウイルスが収束に向かったこともあり、即位後初めてや、数年ぶりの公務となったご訪問が注目を集めました。
ご一家そろって4年ぶりのご静養 栃木県の御料牧場にご滞在
4月、4年ぶりに栃木県高根沢町の御料牧場に滞在された天皇ご一家。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、2019年8月の那須御用邸でのご静養以降は、地方でのご静養を控えられていました。
ご散策中、陛下が指された桜を雅子さまが見ようとしたところ、両陛下の頭がぶつかるハプニングも。雅子さまが「ごっつんこ」とおっしゃったシーンは、ご家族の仲睦まじさを感じさせるエピソードして話題を呼びました。

また、愛子さまが幼い頃から可愛がられていた愛馬、豊歓のお墓をご滞在中に3回訪れ、花とにんじんを供えられたそうです。












7年ぶりの岩手県 即位後初、東日本大震災の被災地をご訪問
6月3日、全国植樹祭に参加されるため、岩手県を7年ぶりに訪問された天皇皇后両陛下。即位後、初めて東日本大震災の被災地を訪問されました。被害を受けた陸前高田市を訪問され、追悼施設で供花、津波に流されずに残った「奇跡の一本松」などを視察されました。




高田松原津波復興祈念公園で、奇跡の一本松を見上げられた両陛下。天皇陛下は「こんなに高いところまで波が来たんですね」、雅子さまは「どうしてこの一本松だけが残ったのでしょうね」と質問されました。震災以来、両陛下は被災地に心を寄せ続けられています。




雅子さま、20年ぶりに国際親善で海外へ インドネシアご訪問
即位後、初めての海外公務のため、6月17日から7日間、インドネシアを訪問された両陛下。雅子さまにとって、ニュージーランドとオーストラリアを訪問された2002年以来、20年6か月ぶりの海外公式訪問でした。








現地では、雅子さまが筆を手に取り、アートに挑戦されました。現地の画家が雅子さまが描かれた1本の線を女性の画の一部にして、絵を完成させました。その出来栄えに、笑顔で「とても素晴らしいです」と画家に声をかけられました。

そして、インドネシアの特産品であるバティックのろうけつ染めに挑戦、試着もされました。
7日間に及ぶ日程で雅子さまの体調面も心配されましたが、にこやかな表情で多くの人と交流されるお姿は心身ともに快復されてきた様子を感じさせました。






24年ぶりの両陛下そろっての北海道ご訪問 「豊かな海づくり大会」にご出席
9月16日と17日、「全国豊かな海づくり大会」に出席するため、北海道を訪問されました。両陛下の北海道ご訪問は、1999年以来、24年ぶりでした。





16日は、釧路市にある「釧路湿原野生生物保護センター」で、シマフクロウやオオワシなど、絶滅の恐れのある野生動物の保護の状況などを視察されました。








翌日の17日は大会にご出席。漁港に移動された両陛下は、放流行事では、マツカワとホッカイエビの稚魚・稚エビを放流されました。このとき雅子さまは白×ネイビーのマリンテイストのコーデ。「海づくり大会」ということで海をイメージした装いで気遣いを見せられていました。












両陛下25年ぶりに石川県ご訪問 ステージや作品展をご鑑賞
10月15日、国民文化祭と全国障害者芸術文化祭が開催される、いしかわ百万石文化祭の開会式に出席されるため、25年ぶりに石川県を訪問された両陛下。
搭乗された特別機が機体トラブルで離陸できなくなり、予備機に乗り換えるトラブルもありましたが、両陛下は対応にあたった関係者を気遣われていたそうです。



石川県に到着されたおふたりは、国民文化祭の開会式にご出席。午後は、金沢市内で行われた、いしかわ百万石文化祭の開会式に出席され、狂言師の野村萬斎さんが総合演出したステージを1時間にわたり鑑賞されました。










翌日の16日は石川県立図書館を訪れ、高校生とプロの声優が共演する朗読劇の練習風景を鑑賞されました。





音楽堂で開かれた「きらめく個性!全国障害者作品展」では、障がいがある人が制作したイラストや九谷焼の皿などを鑑賞され、特別支援学校の生徒たちが無地の和傘にカラフルな絵を描くワークショップでは、生徒に声を掛けて回られました。











天皇陛下と約16年ぶりのバレエ鑑賞 『眠れる森の美女』をご鑑賞
10月26日、天皇皇后両陛下は、東京文化会館を訪れ、熊川哲也さん主宰のバレエ団の『眠れる森の美女』の公演を鑑賞されました。両陛下がそろってバレエを鑑賞されるのは2007年以来、約16年ぶりでした。熊川さんから公演について説明を受けた両陛下がほほ笑まれるシーンもありました。







11年ぶりの天覧競馬 雅子さまは初めてのご観戦
10月29日、東京都府中市の東京競馬場で行われた秋の天皇賞を、両陛下が観戦されました。「天覧競馬」は、2012年10月に上皇ご夫妻が秋の天皇賞を観戦されて以来、11年ぶり、雅子さまは今回が初めてのご観戦となりました。

ルメール騎手がレース後のウイニングランで、馬に乗ったまま、両陛下に向かって深くお辞儀をすると、拍手を送られたおふたり。ご観戦の際は、双眼鏡でレースを見守られていました。このとき雅子さまはワインレッドのパンツスーツをお召しに。洗練された秋らしい装いは競馬場に詰めかけた大観衆を魅了しました。









8年ぶりに鹿児島県ご訪問 フェンシングをご観戦 さつまいもを栽培する会社も視察
10月7日と8日、8年ぶりに鹿児島県を訪問された両陛下。空港に到着された雅子さまはグレーのパンツスーツ姿でしたが、空港の外に出られたときには、水色のワンピースに同色のジャケット、靴を合わせられ、白と水色のバイカラーになった帽子に着替えられていました。空港の外に多くの人が出迎えていてくれることに配慮されたようです。
















7日は「かごしま国体」の開会式にご出席。8日は垂水市内の体育館で行われた、特別国民体育大会のフェンシングの試合をご覧になりました。選手の素早い動きに見入り、身を乗り出すようにされながら拍手を送られていました。






午後は、鹿児島の名産品でもあるさつまいもの生産、加工を行う会社を視察されました。






5年ぶりの秋の園遊会 松任谷由実さんに「お会いできてうれしいです」
令和となって初めての、秋の園遊会が11月2日に赤坂御苑で開かれました。秋の園遊会は5年ぶりで、各界の功績者ら、約1000人が出席しました。招待者の中には、シンガー・ソングライターの松任谷由実さん、将棋の加藤一二三九段、漫才師の西川きよしさんなど著名人の姿もありました。

雅子さまは、松任谷さんに「お会いできてうれしいです」と笑顔で話されました。雅子さまはかねてより”ユーミンファン”とされており、ご結婚前にはコンサートにも足を運ばれたと報じられました。雅子さまにとっても喜びの時間となったようです。








●【秋の園遊会ファッション】皇后雅子さま、26年前は初々しい着物姿 お気に入りのボルドーのセットアップを披露されたことも