
早いもので今年もあと1か月。今年の年末年始は親しい人との集まりも多くなりそうですね。今回は、そんな大切な人との集まりに一押しの東京・名古屋・大阪のホテル&レストランにフォーカス。地上140mの絶景レストランや今年オープンしたばかりのトレンド満載のレストランなど、旅行ジャーナリストの村田和子さんがおすすめを紹介します。
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最近、「久しぶりに会わない?」と声がかかることが多く、高校や大学の同級生と少人数で集まる機会が増えました。コロナが5類となり初めての年末年始は、そんな親しい人との集まりや、職場のプチ忘年会も増えそうです。今回は大人の集まりにおすすめのホテルレストランを、東京・名古屋・大阪の各地から厳選して紹介します。ランチやアフタヌーンティーを手軽に楽しむもよし、ちょっと贅沢にディナーや宿泊をするのもおすすめです。
【東京】2023年夏開業!圧巻のルーフトップテラス~ホテルインディゴ東京渋谷「Gallery 11」
「ネイバーフッド」をテーマにするライフスタイルブティックホテルの日本4軒目となる「ホテルインディゴ東京渋谷」は、2023年8月オープン。

時代を問わずトレンドの最先端を担い、アート、音楽、食、ファッションなど常に新しいものを取り入れ進化してきた「渋谷」の街をクリエイティブに表現。足を踏み入れるとワクワクとする館内は、大人の好奇心をくすぐります。

レストラン&バーの「Gallery 11」は、落ち着いた中にも、渋谷をテーマに15名のアーティストが描いたアート作品が彩るおしゃれな空間。さらに屋外には、渋谷の街を望むテラスが広がります。街の賑わいを眼下に感じつつ、見上げれば広がる空に解放感もたっぷり! 昼も夜も刻一刻とかわる景色が楽しめて、非日常の特別な時間を過ごせます。



料理は、世界で腕を磨いたシェフによるインターナショナル料理を提供。ランチはプリフィクススタイルで、パスタセット2420円~、コース料理は5060円(いずれも税込・サービス料別)など。

アフタヌーンティーは、渋谷のストリートカルチャーからヒントを得て、スケートボードに季節の素材を利用したデザートやセイボリーを載せて提供するスタイル。飲み物も紅茶はBrew Tea、コーヒーはONIBUS COFFEEによる焙煎とこだわりのあるラインナップが楽しめます。進化し続ける渋谷の街を感じながら、昔を懐かしみ再会を喜ぶ……そんなひとときにぴったりです。


客室は、壁にはレコードジャケットが、ベッドサイドランプはレコードの針をイメージするなど、渋谷のカルチャーを存分に満喫。渋谷スクランブル交差点をイメージしたデザインや、「ハチ公」も隠れているなど、遊び心もあります。

■Gallery 11 https://gallery11.jp/menu/
■ホテルインディゴ東京渋谷 https://www.ihg.com/hotelindigo/hotels/jp/ja/shibuyaku/hndsh/hoteldetail/dining
【名古屋】地上140mからの絶景を楽しむ~名古屋プリンスホテル スカイタワー「Sky Dining 天空」
JR名古屋駅から「あおなみ線」で一駅3分。さきしまライブ駅に直結した商業施設「グローバルゲート」の31階から36階にある、名古屋プリンスホテル スカイタワー。高層階にあるホテルのデザインコンセプトは「空の浮きふね」。1階のエントランスホールでは、水や波をイメージしたデザインに旅立ちをイメージしたトランクのオブジェが出迎えます。気分があがったところで、エレベーターでレストラン「Sky Dining 天空」がある31階のホテルロビー階へ。

レストラン「Sky Dining 天空」は地上140mからの絶景が圧巻で、昼も夜も刻一刻とかわる景色を楽しめます。特にJR名古屋駅方面は、駅前のビルが立ち並ぶ様子を俯瞰で眺めることができ、まるで未来都市のよう。

店内はといえば、海図や船の食堂をイメージした落ち着きのある木目調のインテリアがセンスよく、大人の集まりにぴったりです。

朝食・ランチ・ディナーは、すべてブッフェスタイルで、いずれも外来での利用もOK。手軽に楽しむならランチタイムを狙いましょう。12月25日までは、「Christmas スイーツ&ランチブッフェ」(4950円 ※税込)が開催され、ブッシュドノエルやローストチキンなども登場します。クリスマスと同窓会や忘年会を兼ねて集まるのもいいですね。

12月26日~2024年5月23日(※年末年始除く)は、ストロベリースイーツ&ランチブッフェ「Strawberry Collection」(4950円※税込)を開催。春を告げるイチゴのデザートは、見ているだけで心も華やかになります。公式ホームページからの予約では、早期割引もあるので、早めに計画を立ててお得にぜひ!


客室はすべて32階以上なので、こちらも眺めは抜群。船室(キャビン)をイメージしたデザインで、船の丸窓をイメージした鏡や、名古屋港を描いたグラフィックアートがベッドボードにあるなど、空を舞台に航海している気分に浸れます。


■Sky Dining 天空 https://www.princehotels.co.jp/nagoya/restaurant/skydining/
■名古屋プリンスホテル スカイタワー https://www.princehotels.co.jp/nagoya/
【大阪】JR大阪駅の目の前で非日常を~ホテル阪急レスパイア大阪「グリリアート クオッカ」
大阪・梅田の駅近でありながら、ゆっくりとした時が流れ、大切な人との集まりにおすすめの穴場が、「ホテル阪急レスパイア大阪」の9階にあるイタリアンダイニング「グリリアート クオッカ」。JR大阪駅前の「ヨドバシカメラLINKS UMEDAの上」といえば、ピンとくる人も多いのでは?

週末となれば観光客に買い物客と混雑する大阪・梅田ですが、ホテル専用のエレベーターで9階へ向かえば喧騒とは無縁の世界。緑ゆたかな屋外庭園を望み、店内は天井が高く開放感抜群です。


実は私も友人との集まりでランチの利用をしたのですが(幹事でした)、決め手は、食後のドルチェと飲み物がおかわり自由だったこと。話が尽きない久しぶりの集まりは、食後のお茶タイムも大切です。7種あるドルチェは手ごろなサイズなので全種類いただけてどれも美味。友人にも大好評でした。

ランチコースは、5種類の前菜、メイン、おかわり自由のドルチェと食後の飲み物という内容で、メインが選べるパスタのコースなら2900円(税・サ込)~、薪窯で仕上げる選べるグリル料理なら3900円(税・サ込)~と予算に合わせてチョイスできます。また、阪急阪神第一ホテルグループメンバーズクラブ会員になると各種割引もあり、WEB予約限定で平日はお得なランチプランもあります。

「お茶のおかわりはいかがですか?」と声をかけ、記念の写真撮影にも気軽に応じくれるなど、スタッフのホスピタリティも素晴らしく、お腹も心も満たされること間違いなし。

また、「ホテル阪急レスパイア大阪」の「レスパイア(RESPIRE)」とは、「癒し(Rest)」と「活力(Inspire)」を語源とした造語。食後は屋外庭園の緑に癒されるのもいいですよ。

客室は12~35階に位置し、高層階は大阪の街を一望できるロケーション。デザインテーマは、大阪になじみのある「梅」「田園」「大阪城」をコンセプトに趣きの異なる3タイプ。3ベッド、4ベッドの客室もあるので、グループで利用するのにも便利です。

■グリリアート クオッカ https://www.hankyu-hotel.com/hotel/respire/osaka/contents/cuoca
■ホテル阪急レスパイア大阪 https://www.hankyu-hotel.com/hotel/respire/osaka/
いかがですか? お食事はもちろん、ローケーションや雰囲気を重視してセレクトしたホテルレストランは、家族やデートでの利用にもおすすめです。素敵な時間をお過ごしください。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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