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《湿度は40%以上に》加湿器は使い方次第で逆効果!風邪対策に使える家電とその”正しい使い方“を家電ライターが解説

加湿器を運転しているリビング
加湿器は使い方次第で逆効果に!(Ph/イメージマート)
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インフルエンザをはじめとする感染症や風邪を患う人が多いこの季節。マスク着用や手洗いなどで対策をしている人は多いでしょう。家電ライターの田中真紀子さんは、こうした日常ケアに加え、家電を活用して対策する方法もあると話します。

風邪対策の王道家電は加湿器

「風邪対策でまず取り入れたいのは、加湿器です」と、田中さん。

「そもそも冬に風邪が流行するのは、風邪の原因となるウイルスの多くが低温かつ低湿度の環境下で生存率が高くなるため。さらにウイルス表面の水分も少なくなるので、空気中を長時間浮遊しやすくなり、人が吸い込んで感染するリスクが高まります。一方、人の喉や鼻には、ウイルスの侵入を防ぐ防御機能がありますが、こちらも乾燥によって働きが悪くなり、ウイルスの侵入を許しやすくなってしまいます。

そこで役立つのが、空気中の湿度を上げる加湿器です。加湿器は空気中のウイルスの活動を抑え、気道の乾燥も防ぐことができるのです」

スチーム吸入器や空気清浄機も

次のような家電も風邪対策にひと役買うと言います。

「ひとつは、スチーム吸入器。集中的に喉や鼻の奥まで潤わせて、侵入した異物を洗い流してくれます。外出先から帰ったときに、うがい感覚で使うのがおすすめです。

また、空気中を浮遊するウイルスを捕集する空気清浄機も、風邪対策になり得ます」

風邪対策家電の有効な使い方・NGな使い方

ただし、こうした家電も使い方と選び方を間違えると、効果を感じにくくなるどころか、ときには体に悪影響を及ぼすことも。

湿度計
加湿器を使用する際は、40%を超える数値をキープしたい(Ph/イメージマート)
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加湿器は70%を超えないように

「風邪などのウイルスは、湿度が40%以下になると活性化すると言われています。これを踏まえ、加湿器を使用する際は、40%を超える数値をキープしましょう。ただし70%を超えると結露したりカビが生えやすくなったりしますので、過加湿にも注意が必要です。また加湿器を使用する際は、タンクの水を毎日取り替え、トレイなどのお手入れはこまめに行いましょう。雑菌が繁殖すると、それはそれで健康への害が懸念されます」

雨の日に加湿器をつけっぱなしにすると、気づいたら湿度70%以上になっていることもあるでしょう。加湿器は「常時つけていれば安心」ではなく、適度な湿度を保てているか、数値をチェックすることを忘れずに。

空気清浄機の捕集能力は「0.1μm以下」が理想

空気清浄機も、性能によって効果に違いが。

「風邪対策として空気清浄機を導入するなら、捕集できる粒子の大きさに着目してみましょう。一般的な空気清浄機は、0.3μmまでの微粒子を99.97%捕集できるHEPAフィルターを搭載していますが、ウイルスの大きさは0.1μm以下とされています。風邪対策として高機能な空気清浄機を求めるなら、0.1μm以下も捕集できるタイプが安心です。

また空気清浄機の中には、イオンなどの物質を出して空気中の有害物質を不活化したり、光触媒で分解したりするものもありますので、プラスアルファの性能も要チェックです」

田中さんが注目している風邪対策の家電は、次の3点です。

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