天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学卒業後の4月1日から日本赤十字社に嘱託職員として就職されることが宮内庁の発表により明らかになりました。日本赤十字社と皇室の関係は深く、1947年の香淳皇后のご就任以降、歴代の皇后が名誉総裁を務められてきました。現在、皇后雅子さまが名誉総裁を務め、天皇陛下も皇太子時代に名誉副総裁を務められています。そこで、日本赤十字社に関連するご公務など、天皇ご一家の印象的なシーンを振り返ります。
次期名誉総裁として雅子さまを紹介された美智子さま
美智子さまから日本赤十字社の名誉総裁を引き継がれた雅子さま。2018年5月、30年間、日本赤十字社名誉総裁を務められた美智子さまにとって最後となる全国赤十字大会に雅子さまも15年ぶりにご出席。
美智子さまが退場される際、会場に向かって頭を下げられたあと、後ろを振り返り、雅子さまに声を掛けられました。前に出てきた雅子さまに対し、次期名誉総裁を紹介されるかのように腕に手を添えられました。大きな拍手に包まれながら雅子さまは笑顔で、美智子さまと共に頭を下げられました。
翌年は名誉総裁として出席された雅子さま。代替わり後、初めてとなる単独公務に笑顔で臨まれました。長年、式典を欠席されていましたが、名誉総裁としての責任と、前年の美智子さまのお気遣いにより自信につながったのかもしれません。