健康・医療

「食べたくないときは、食べなくていい」高齢者栄養ケアの第一人者が指南する「きっかけ食」の見つけ方と回転寿司店の活用術

食事日記をつける

どこで何を食べたか。覚えていますか? 日々の食事の記録をすることで「おいしかったもの」や「食べたいもの」に意識を向けることができます。

食べたものが体をつくる。これは間違いのないことですから、何を食べたか、振り返ることができるのは大切なことです。合わせて、体調も書き添えることができるといいですね。「今日は便秘で食欲が出ない」「気分よく、楽しく食べられた」「疲れて食欲が出ない」など、書き残しておけば、記憶に頼らずに、日々の変化を記録できます。

記録を続けるうちに、胃がムカムカすると思ったら、数日間コーヒーをいつもの倍飲んでいた。だるいのは今週、休肝日をつくり忘れたからだ……といったことがわかるでしょう。

食と体調の関係は、自分にしかわからないことです。食事日記をつけておくと、わかりやすいですね。

◆教えてくれたのは:医学博士、大妻女子大学家政学部教授、管理栄養士・川口美喜子さん

川口美喜子さん(撮影/吉濱篤志)
写真6枚

専門は「病態栄養学」「がん病態栄養」「スポーツ栄養」。島根大学医学部附属病院で栄養管理室長を務め、NST(栄養サポートチーム)を立ち上げるなど、“食事をとおした治療”に積極的に参加。現在は、大学で後進を育てながら、地域医療のパイオニアである「暮らしの保健室」(東京都新宿区・江戸川区)や、がん患者とその家族が訪れるマギーズ東京(東京・豊洲)などにて、栄養指導、栄養ケアを行う。病気や日々の暮らしに問題を抱える多くの人のために、卓越した栄養学の知識を具体的な食事に落とし込んで支援している。著書に『老後と介護を劇的に変える食事術』(晶文社)など。

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