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集中力を高めるカギは自律神経!「朝ウォーキング」「光絶ち」など自律神経の名医がすすめる「今すぐ始めたい」習慣

自律神経を整える習慣【2】運動

運動も自律神経のバランスを整えるためには必要不可欠。運動習慣のない人は年をとるにつれて運動する機会が減っていくため、早いうちに無理なく習慣づけることが大切です。特に、朝の運動は自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。

「朝は、寝ているときに優位だった副交感神経から交感神経へと自律神経のスイッチが切り替わるタイミングです。とはいえ、部屋の電気照明をつけるように、瞬時に行われるものではありませんので、その切り替えがスムーズになるよう補助してあげるとよいでしょう」

モーニングウォークで仕事効率もアップ

朝の運動として小林さんがすすめるのは「ウォーキング」。朝のウォーキングには体内のリズムを整える効果があり、ぼんやりしながら景色を眺めて歩くといいそうです。人間には、脳をすっきりと整理し創造力を高める「デフォルト・モード・ネットワーク」という脳内システムがあり、この状態にはぼんやりしているときに移行するためです。

歩く人
朝のウォーキングがおすすめ(Ph/photoAC)
写真6枚

「日中、効率よく仕事を行うため、脳のパフォーマンスを最大限発揮するためにも、モーニングウォークでぼんやり時間を過ごすことは有用といえるでしょう」

朝が難しければ通勤中にリズミカルウォークを

そうはいっても、なかなか朝にウォーキングの時間をとれない、という人もいるでしょう。「そういった場合には、仕事に行くまでの間に歩くことを心がけましょう」と小林さん。理想的なウォーキングは、背筋をしっかりと伸ばし、肩の力を抜き、シャキシャキとリズミカルに歩く「リズミカルウォーク」です。エレベーターやエスカレーターを使うのをやめ、リズミカルウォークをするだけでも運動量はアップします。

「『運動をしなさい』といわれたからといって気構える必要はありません。ささいなことを積み重ねるだけでも、血流がよくなったり、免疫力が高まったり、本当にいいことずくめです。あれこれ考えている暇があるのであれば、とりあえずリズミカルに歩いてみましょう。昨日より少しでも歩数が増えているのであれば、間違いなく運動量は多くなっているのですから」

休憩中にもおすすめな全身スクワット

ウォーキング以外で小林さんがすすめているのは「全身スクワット」です。人間の筋肉は60~70%が下肢に集中しているうえ、特別な道具も不要で、サクッと終わらせることができる手軽な運動だからです。

《全身スクワットのやり方》

スクワットで膝を曲げているイラスト
全身スクワットのやりかた【1】ひざが90度になるまで腰を下ろす(Ph/『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(アスコム)より)
写真6枚

【1】両足を肩幅に開き、両手を頭の後ろで組む。背筋を伸ばして息を吐きながら、ひざが90度になるまでゆっくり腰を下ろしていく

 

スクワットで立ち上がるイラスト
全身スクワットのやりかた【2】ゆっくりもとの姿勢に戻す(Ph/『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(アスコム)より)
写真6枚

【2】息を吸いながらゆっくりひざを伸ばしてもとの姿勢に戻す。このふたつで1セット。30回ほどを目安に行いましょう。

「とくにデスクワークの多い人は、休憩の合間にスクワットをするとよいでしょう。昨今では立ちながら仕事や作業をするスタンディングワークを推奨する会社も増えてきましたが、立ったり座ったりの動作を繰り返すことで血流が改善されると、基礎代謝が上がり、自律神経のバランスを整える効果が見込めます」

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