調味料を工夫した加藤家の減塩レシピ
加藤さん考案の「万能 氷だし」を使った、加藤家のレシピを教えてもらいました。柚子胡椒を使うことで味にアクセントをプラス。煮物の減塩のコツとして教えてもらった、一度冷やしてから食べるときに温めるテクニックで、減塩でも満足の味わいです。
「万能 氷だし」の作り方
製氷皿のキューブ10個分(1個あたり18〜25g)のレシピ。冷凍で2週間ほど保存可能です。
【1】小鍋にすりおろした玉ねぎ1/2個とすりおろしたしょうが5g(1/2かけ)、水(1カップ)、酒かす(6g)を入れて中火にかける。沸騰したら中火弱にして約5分煮る。
【2】火を止め、かつお節(6g)を先に入れてから、しょうゆ(大さじ1)を入れ、鍋を回してなじませる。かつお節が沈むまで1分ほど待つ。
【3】ざるでこす。ペーパーは使わず、かつお節などざるに残ったものは、ヘラやスプーンの背などで押して水分をしっかりしぼり落とす。
【4】製氷皿に【3】を流し入れる。粗熱が取れたらラップをして冷凍庫で冷やし固める。
「大根とほろほろ鶏肉とゆずこしょうの炊飯ジャー煮込み」のレシピ
《材料》(4人分)
大根…200g、鳥もも肉…1枚(250g)、片栗粉…小さじ2、しいたけ…100g、しょうが…2片、小ねぎ…1本(お好みで)
【A】氷だし…4個、ゆずこしょう…小さじ1、水…1/2カップ、みりん…大さじ2、しょうゆ…小さじ1/2
《作り方》
【1】大根は皮付きのまま、厚さ2cmのいちょう切りに。鶏肉はひと口大に切り、片栗粉をまぶす。しいたけは石づきの硬い部分を取り除いて、軸を切り離し、かさは4等分に切る。軸も捨てずに使用する。しょうがは千切りに。
【2】炊飯器に大根、鶏肉、しいたけ、しょうがの順に重ね、【A】を入れて普通炊飯する。
【3】炊き上がったらざっくりと混ぜる。お好みで斜め切りにした小ねぎを添える。
◆教えてくれた人:加藤綾菜さん
かとう・あやな。1988年、広島県出身。2011年にザ・ドリフターズの加藤茶と結婚。45歳年の差婚と話題になるも、「財産目当て」などとバッシングされる。しかし、一切反論することなく、高齢の夫を支えるため「生活習慣病予防アドバイザー」「介護職アドバイザー」「介護レクインストラクター」など、多くの資格を取得し、「108歳まで舞台に立ちたい」という夢をもつ夫を支えている。
◆国立循環器病研究センター 栄養管理室室長・田中勝久先生
甲子園大学栄養学部を卒業。民間病院で経験を積み、国立舞鶴病院(現国立舞鶴医療センター)など数か所の国立病院を経て、2020年に国立循環器病研究センター 栄養管理室室長に就任。かるしお事業を併任し減塩への取り組みの啓発など、循環器病疾患の制圧に取り組んでいる。