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《4月は始めるチャンス!》挫折しない「家計簿」のつけ方、節約アドバイザーが教える「無理せず続ける」テクニック

電卓で計算している
節約に欠かせない家計簿を続けるコツとは?(Ph/photoAC)
写真6枚

きちんとお金を貯めたい、無駄遣いを抑えたい、と思ったときに有効なのが家計簿をつけること。しかし、きちんと支出を記録しようとすると労力がかかり、結局続かなかったという人も多いと思います。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、挫折しない家計簿の付け方と毎月の予算管理について教えてもらいました。

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新年度は家計簿をつけ始めるのに適した時期

家計の見直しの強い味方である家計簿。家計簿は収入と支出といったお金の流れをひと目で知ることができるため、お金の流れが変わるタイミングでつけると効果的です。特に、新年度となる4月は生活が変わりやすいときで、家賃や習い事、通信費などの固定費が変動することも多いため、家計簿をつけ始めるのにぴったりです。

家計簿は無意識的に使ったお金も可視化できる

家計簿のメリットは、何と言ってもお金の流れが可視化できること。頭のなかで把握しているつもりでも、自動引き落としのものや、ついで買いをしたものなどは、意識できていないことも多くあります。

無意識的に使ったお金も可視化することで、毎月どんなものにどれだけお金を使っているかを正確に把握でき、無駄な出費を抑えやすくなります。また、収入に対して支出がいくらなのかを把握すれば、毎月どの程度貯蓄ができるかもわかるようになります。

家計簿と虫眼鏡
お金の流れを可視化できることが家計簿をつけるメリット(Ph/photoAC)
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長期的な資金計画を立てる際にも、いつまでにいくら必要で、足りないお金はどこから捻出するのかといった具体性を持たせることができます。

家計簿とあわせて予算を設定するのがおすすめ

家計簿でお金の流れを見える化することに加え、毎月の予算の設定と、その予算のなかでやりくりする意識を持つことも大切です。現金での支払いが中心だったころは、封筒に毎月の予算を入れておくことで、その封筒のなかのお金で生活するという意識がはたらきやすかったものの、キャッシュレス化が進み、予算の見える化がしづらくなったため、過剰にお金を使ってしまいやすくなっています。

キャッシュレスメインの場合、現金で予算を準備しておく必要はありませんが、毎月いくらで生活するかはあらかじめ決めておくようにしましょう。また、仮に月の予算を5万円とするなら、毎週1万円以内で生活するようにするなど、「予算を守る」ことをきちんと意識することが大切です。

レシートと電卓
予算を守ることを意識することが大切(Ph/photoAC)
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おすすめの家計簿のつけかたと使い方

お金の1か月は給料日から次の給料日の前日までです。家計簿は、お金の1か月の給料日からつけ始め、次の給料日前日に見直しをするのがおすすめです。収入に対して支出はいくらだったのか、予算は守れたか、守れなかったならその原因は何か、といったことをきちんと整理をして次月に活かしましょう。

慣れるまでは大変かもしれませんが、まずは3か月書き続けましょう。それだけ続ければ、毎月のお金の流れがわかるようになり、先々の計画が立てやすくなることに加え、やりくりも上手になっていきます。もちろんやりくりの意識を持つだけでも十分前進していますよ。

予算は3種類程度に

食費や日用品費、美容費、医療費など予算は細かく設定したくなるものですが、細かくすればするほど家計簿は挫折しやすくなる傾向にあります。

おすすめは、外食費を含めた「食費」、日用品などの「生活費」、食費や生活費などが足りないときや突発的な出費にも対応できる「予備費」の3種類程度にすること。「食費」と「生活費」は1か月分の予算を5週に分けておき、その中から使います。また、週の予算が余っても翌週へ繰り越しはせず、毎週一定額でやりくりするようにしましょう。

余った各週の予算は1か月分まとめて、家族で外食に行ったり、家電を買ったりするためなどに別途積み立てるのがおすすめです。

外を見て微笑む女性
「食費」、「生活費」、「予備費」の3種類程度にするのがポイント(Ph/photoAC)
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節約は我慢ばかりと思われがちですが、節約して予算内で生活することで、無駄な出費が減ることで貯蓄ができて、そのお金でやりたいことができたり、欲しいものが買えたりするようになります。生活とお金が整うことで、節約自体が楽しくなりますよ。

予備費は2万円程度がおすすめ

「予備費」に関しては、週で管理せず、月で管理するのがおすすめです。金額は2万円程度で、週の予算に少し足が出てしまったときなどに使いましょう。

家計簿は大学ノートなどでOK

家計簿は市販のものがさまざま出ていますが、市販の家計簿は細かく予算が付けられていることもあり、挫折のもとになることも。いつでも思い立ったらすぐにつけ始められるのが市販の大学ノートなどのシンプルなノートです。

開いたノートに書こうとしている
家計簿は大学ノートなどに簡潔に記録すればOK(Ph/photoAC)
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見開き1ページを使って1か月のお金の流れを把握します。左側は収入と、固定費と食費、生活費、予備費の予算、先取りでする積み立て貯蓄等の預け先と金額。右側は毎週の使ったお金を日付と金額、買ったお店を記入します。このように、家計簿はシンプルな予算管理を意識すると続けやすくなります。

長く続けるコツは、毎日5分決まった時間やタイミングで家計簿を開くことです。習慣にすることで、お金と向きあう時間が持てるようになり、日々のお金の使い方や、1年後、5年後、10年後といった短期、中期、長期でのお金の貯め方、使い方まで考えられるようになります。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

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