皇室では即位や退位、結婚などの人生の節目に、伊勢神宮にまつられている天照大神に報告されることが慣例となっている。愛子さまの初めてのご参拝や天皇皇后両陛下の「親謁(しんえつ)の儀」を振り返る。
愛子さま 中等科時代に両陛下と共に伊勢神宮、神武天皇陵へ初めてのご参拝
愛子さまが初めて伊勢神宮を訪問されたのは、2014年7月、12歳のときで、天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)と共に外宮と内宮を参拝された。皇后雅子さまにとって20年ぶりのご参拝でもあった。20年に1度、神宮が社殿を造り替えてご神体を移す式年遷宮「遷御の儀」が2013年の秋に行われたことを受けたご訪問だった。
セーラー服姿の愛子さまは、緊張されたご様子で、両陛下とともに参道を進まれた。そして、神職からおはらいを受け、玉串をささげて拝礼された。
2年後の2016年7月、神武天皇陵を参拝されるため奈良県へ訪問された天皇ご一家。神武天皇陵へのご参拝は、愛子さまにとって初めてだった。雅子さまは、1993年6月に結婚のご報告をするため、また翌年の1994年4月にも神武天皇陵を参拝されている。天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)は、以前から愛子さまとともに参拝することを望まれていたという。
天皇陛下、雅子さま、愛子さまの順でゆっくりと進み、墳丘前の祭壇に玉串をささげて拝礼された。
同年4月に神武天皇2600年式年祭が行われ、皇居で天皇陛下皇后両陛下が上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)の名代として祭祀に臨まれ、雅子さまは2009年1月7日の「昭和天皇二十年式年祭の儀」以来、約7年ぶりの宮中祭祀を果たされている。
愛子さまの初めての単独参拝の際には、大学卒業や日本赤十字社のご就職についてなどを報告されるとみられている。ご一家で初めてとなった“お墓参り”では、雅子さまのご快復、そして愛子さまの成長を報告されたのかもしれない。