1000万円貯めた節約オタクが実践した“本当にほしいものの見極め方”「つけ麺だったら何杯食べられるか？」と考える

幸福度を簡単に比較できる「○○置き換え法」

もうひとつ、ふゆこさんも実践していておすすめだと教える考え方が「○○置き換え法」です。ふゆこさんの場合は、3食1か月間食べ続けることができるレベルの大好物である「つけ麺」が○○の部分に入ります。

「ほしいと思った雑貨が3000円だとして、それを『本当にほしいのか？　いま買うべきか？』と吟味する際に、『つけ麺（1杯1000円）だったら3杯食べられるな』と置き換えてみるのです」

大好きなつけ麺を3杯食べるよりも、雑貨を買った方が幸せだと思うのなら、雑貨の方が価値が高いと判断できます。つけ麺の部分には、食べ物でも本や漫画でも、自分が好きなものを入れてみましょう。

数字の1を持っている — 自分にとっての価値基準1つ決めておくといい（Ph／photoAC）

「こうした基準をひとつ持っておくと、自分軸やお金の使い方の優先順位がはっきりして、日頃の小さな買い物の場面でも迷ったり悩んだりすることが減っていくはずです」

そしてふゆこさんは、「『とにかくお金を使わない』というストイックな考え方だけでは、お金で買える本当に大切な価値や幸せを見失ってしまいかねません」と話します。

価値のあるお金の使い方を考えて、自分にとってプラスになる出費をすることが人生を豊かにする方法といえそうです。

◆教えてくれたのは：節約オタクふゆこさん

節約・投資系YouTuber。理系の大学院修了後に開発職として電子系メーカーに就職したものの、将来のお金に対する不安をきっかけにお金について学ぶ。その後、奨学金477万円を返済しながら年間300万円を貯金、20代で資産1000万円を達成。2021年から運営しているYouTubeチャンネル「節約オタクふゆこ」のチャンネル登録者数は2024年1月現在、45万人を超える。日常的な節約法のほか、初心者向けの投資に関する動画も配信し人気を集めている。https://www.youtube.com/@fuyuko_money