14kgのダイエットに成功してから30年以上リバウンド知らずで、58cmのウエストサイズをキープしている健康運動指導士の植森美緒さん。「日常動作を変えれば人生が変わる!」をモットーに、生活の中で無理なく行えるダイエット・健康法を提唱していて、著書『生きてるだけで、自然とやせる!やせる日常動作大図鑑』(ダイヤモンド社)では、4万人のダイエットを成功させた合理的な方法を解説。同書から一部抜粋、再構成して、テレビを見ながらできる「やせる日常動作」を紹介します。
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「やせる日常動作」とは?
食事制限&運動なしで、部分やせできてリバウンドしないという夢のようなこの方法は、日常動作をちょっと変えるだけです。たとえば朝起きたとき、両手をグーにして上げ、「ん~っ」って伸びをすること、ありますよね。 このなんでもない日常動作だって、お腹が締まる角度に伸びるだけで、お腹の筋肉に刺激を与えることができます。大きな筋肉が動くので、カロリーもちょっと多く消費します。たとえ数秒でも続けていれば、しだいにお腹が引き締まります。これならできると思いませんか?
本書では、皆さんの日常動作を「やせる日常動作」に変える方法を、日常のシーンごとに紹介しています。全部やる必要はなく、あなたが気に入ったもの、がんばらなくてもできそうなものだけでOKです。ひとつでも身についたら、体は確実に変わります。
今回は、テレビを見ながらできる「やせる日常動作」を紹介します。
ソファでまったり二の腕対策!二の腕にハリを出すなら短く、細くするなら長く行う
脇を締め、指先を前にして、体の後ろに手をついてひじを曲げ、体重を二の腕にかけます。この動作は二の腕の引き締めに効果的。たるみ解消には強めの負荷をかけ、脂肪を減らしたい場合は弱めでいいので長く負荷をかけます。つらければ足は上げなくてOKです。
≪やり方≫
指先を前に向け、脇を締めて体の後ろにつく。体重を後ろにかけてひじを深く曲げ、足は床から1mm浮かせてキープする。これを10秒~数分行う。
これでもOK!ソファでは深く座る。ひじが深く曲がらないぶん長く行ってほっそり腕に
ソファなどの背もたれがある椅子で行う場合、ひじを後ろに大きく曲げるのは難しいです。また、背もたれが二の腕を支える形になるので、負荷としてはソフトになります。休み休みでも長めに行うと脂肪を減らすことができます。
≪やり方≫
・指先を前に向け、脇を締めて体の後ろにつく。体重を後ろにかけて腕を浅めに曲げ、できれば足を浮かせる。これを30秒~数分行う。
効果アップ!体重の重みを使ってハリのある二の腕に
床でお尻を浮かせて行う二の腕曲げ。この動作では、体の重みが二の腕の筋肉にかかります。たるみがどんどん引き締まります。
≪やり方≫
・指先を前に向け、脇を締めて体の後ろにつき、お尻を浮かせる。これを10~30秒行う。足は遠くにつくほど強度はアップ!
やめさえしなきゃ効果は確実!
二の腕の脂肪は、食事でやせても非常に落ちにくいのですが、この動作をコツコツ続けると、必ず「やっててよかった~」と思える日がやって来ます。私は、この体の後ろでひじを曲げて伸ばす動作を朝、起き上がるときにも取り入れています。体の後ろに手をついてひじを曲げ、腕を伸ばしながら起き上がるのですが、きつさはゼロです。
この動作の後に、腕の裏側を強く引っ張って伸ばすとより効果的ですよ。二の腕を少しでも早くほっそりさせたい場合は、組み合わせて行ってみてください。
普通の腹筋運動とは効くところが違う!お腹を引っ込めておけなくなったら終了「お腹全体を凹ませる座り方」
一見普通の腹筋運動のように見えますが、止まった状態で、自分が気になっているところを中心に効かせる動作です。この状態でひたすらお腹を引っ込めて、つらくなったら終了です。お腹全体に効果的です。
≪やり方≫
・床に座って手で太ももをつかみ、背中を丸めたまま後ろに倒す。お腹の気になるところを床に沈めるように引っ込めてキープ。つらくなったら終了する(※~1分)。後ろに倒すほど強度がアップ!