
東京都千代田区の区立九段幼稚園を訪問された天皇皇后両陛下は、工作に取り組む園児たちの様子を見学された。これまでも、さまざまなご訪問先で、子供たちに優しく声をかけられてきた両陛下。子供たちや学生などと交流された印象的な場面を振り返る。
約5年ぶり「こどもの日」にちなんだ施設へのご訪問
2024年5月21日、木の葉や枝、松ぼっくりなどを使って工作に取り組む園児の姿を視察された天皇皇后両陛下。区立九段幼稚園と同じ敷地内にある区立九段小学校の生徒も園児と共に工作に参加していた。
5月の「こどもの日」にちなんだ施設へのご訪問は、上皇ご夫妻から引き継いだ公務。新型コロナウイルスの影響で、これまでオンラインで行われたため、実際に訪れられるのは約5年ぶりとなった。
「こんにちは」と子供たちに声をかけながら、腰を落とされた両陛下。天皇陛下が「どうですか? うまくいってるかな? これからどんなものができるのかな」と尋ねると「うさぎ!」と子供が元気よく答える場面があった。皇后雅子さまは「どうですか、一緒にやってみて」、「どんぐりどこで拾ったの」などと声をかけられていた。









愛子さまとお忍びで公園へお出かけ
2003年7月に、1才半になられた愛子さまと、東京・明治神宮外苑の児童公園にお出かけになった天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)。



“普通の子供たちと遊ばせたい”という思いでお忍びで公園に足を運ばれた両陛下は、動きやすいチノパン姿で公園を訪れられた。雅子さまは、居合わせた他の子供の母親と笑顔で話をされ、楽しまれたご様子だった。
インドネシアでも出迎えた子供たちと交流 天皇陛下の冗談も
2023年6月17日から23日まで、国賓としてインドネシアをご訪問。首都・ジャカルタ市内のホテルに到着された際、現地の日本人学校の児童らの歓迎を受けられ、雅子さまは「インドネシアには何年くらい?」などと声をかけられた。
















20日にも、ダルマ・プルサダ大学で、日本語を学ぶ学生らと交流された。学生のひとりが、日本のアニメ「NARUTO(ナルト)」が好きだと話すと、天皇陛下は「私は徳仁(なるひと)です。特に関係はないんですけど」とご返答。思いがけない天皇陛下のジョークに周囲からドッと笑いが起こった。
オーストラリアの小児病院にご訪問 女の子を抱きしめられた雅子さま
愛子さまが誕生された翌年の2002年12月、国際親善のためにオーストラリアとニュージーランドを訪問された天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)は、12月17日にオーストラリア、シドニーの小児病院に訪ねられ、病院の子供たちから歓迎された。女の子から鶴の折り紙などのプレゼントを受け取ると、その場で抱きしめられた。




出発前の記者会見で小児病院に訪問されることについて雅子さまは「病院で入院している子供さんたちに、何らか励ましてあげることができたり、ということで少しのお仕事ができればうれしく思います」と語られていた。
















日本の小児病院では雅子さまが子供の手を取る場面も
国内の小児病院にも訪問されている天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)。2018月8月5日、小児がんなどの治療を行う兵庫県立こども病院で、小児がんの子供たちと懇談された。






雅子さまは、子どもの手を取り、両親に「治療がつらいということはないですか」などと話しかけられた。
これまで、小さな子供たちと交流される際は、膝や腰を折り、距離を縮められてこられた天皇皇后両陛下。温かい口調や眼差しなどから、お二人の優しいお気遣いが伝わる。
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