2024年5月26日、岡山県岡山市で開かれた全国植樹祭に出席された、天皇皇后両陛下。前日の25日から2日間、岡山県に滞在された。お二人のご様子と雅子さまのお召し物を振り返る。
大会のテーマに合わせたペールグリーンのセットアップをお召しに
26日の午前中に、豊かな森づくりを目指す全国植樹祭の式典に出席されるため、岡山市の県総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)を訪問された天皇皇后両陛下。雅子さまは、ペールグリーンのセットアップを選ばれ、天皇陛下のネクタイとリンク。白い帽子はペールグリーンのリボンがついており、手にされたバッグや足元のヒールも白で揃えられていた。
大会のテーマは、「晴れの国 光で育つ 緑の心」で、雅子さまの明るいホワイトとペールグリーンは、テーマにぴったりな装いだった。
全国から参加したおよそ2700人を前に、天皇陛下は「日頃から森林や緑を育てる活動に尽力されている全国の皆さんに敬意を表し、そうした活動が、今後とも多くの人々によって支えられながら、更に発展していくことを期待いたします」とおことばを述べられた。
天皇陛下はアカマツや、県が生産に力を入れている少花粉のヒノキとスギの苗木を、雅子さまはクロガネモチ、アテツマンサク、キクザクラを植えられた。式典では、地元の高校生などが森林の未来をテーマにした演劇を披露し、お二人も鑑賞された。
豪雨の被害を受けた真備町を視察 昨年もお召しになったスーツをチョイス
植樹祭を終えられた後、2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市の真備町で復興状況を視察された。真備町では川の堤防が決壊して、地区の3割が浸水被害に遭ったことを受けて、倉敷市が災害時の避難場所となる、まびふれあい公園を整備した。同公園で伊東香織・倉敷市長から説明を受けられた天皇皇后両陛下は10秒ほど黙礼された。
また、自宅が全壊するなどした被災者や関係者と会い、励ましのおことばをかけられた。
お二人は、午前中の全国植樹祭で着ていたスーツから着替えられ、雅子さまはブルーグレーのスーツをお召しに。バッグもヒールも同じ色に揃えられていた。このスーツは、2023年6月に岩手県、2019年9月に茨城県を訪問された際にもお召しになっていたもの。
一見、シンプルなコーディネートに見えるが、ジャケットの首周りの襟や袖口、ポケット部分に数本の細いラインが入っているデザイン。ワンカラーコーデでも柄が少し入っていることで、素材が違うように見えて、のっぺり感を回避している。
岡山県ご滞在2日目は、テーマに合わせたお召し物を選ばれたり、以前と同じ服を着回しされたり、雅子さまのお人柄が感じられる装いを見ることができた。