
2024年5月2日から7日まで、栃木県塩谷郡高根沢町にある御料牧場で静養された天皇皇后両陛下と長女・愛子さまの写真を宮内庁が公開した。プライベートな写真と共に、ご一家のご静養を振り返る。
たけのこ掘りや野菜の収穫を楽しまれるご一家 サイクリングで移動される姿も
ご一家でスコップを持ってたけのこを掘ったり、レタスやトマトなどを収穫されたりするご様子や自転車で牧場内を移動されているご一家の姿などが公開された。








天皇ご一家が御料牧場に到着した際、出迎えた人のひとりが「ぜひこのきれいな空気の中で、ジョギングを楽しんでいただければと思います」と提案すると愛子さまと雅子さまが「サイクリングも気持ち良いですね」と返されていた。
今回、ご静養中におそろいのヘルメットをかぶって自転車に乗られている姿も公開された。笑顔あふれる表情から、ご一家がサイクリングを満喫されたご様子がうかがえる。









サイクリングは愛子さまが誕生される前からやられているアクティビティで、1997年11月に同牧場を訪問された際にもサイクリングを楽しまれていた。

愛子さまが名付けられた牛「レインボー」と再会
防護服を着用して牛舎を訪問された天皇ご一家。昨年4月の滞在中、生まれる直前に空に虹が出ていたことから、愛子さまが「レインボー」と名付けられた牛と再会された。


天皇陛下が持参したカメラで自ら雅子さまと愛子さまを撮影
提供された写真21枚のうち、7枚は天皇陛下が自ら撮影された写真だという。生後40日あまりの子羊を抱いた雅子さまと愛子さまや牧場の風景も公開された。



馬と触れ合われる動物好きのご一家
御料牧場では、皇室行事で活躍する馬が飼育されており、厩舎で馬と触れ合われる雅子さまと愛子さまの写真が公開された。この2枚も天皇陛下が自らのカメラで撮影されたという。


到着された日にご一家が牧場内を散策された際、「しっぽ振ってる。見える?」と馬を見つけられた雅子さま。「去年より1か月くらい遅いから(子馬が)ちょっと成長しているの」と話されると、天皇陛下が「やっぱり、全然違うよね」と答えられる場面もあった。










今回、公開されたプライベート写真は、ご一家のリラックスされた表情や、仲の良さが改めて伝わるものが多かった。2年連続で、御料牧場に滞在されるほど“お気に入り”の場所で、穏やかなひと時を過ごされたようだ。
約4年ぶりのご静養で「ごっつんこ」のハプニング
ご一家は昨年4月にも、御料牧場に滞在されており、今回、同牧場での春のご静養は2年連続だった。昨年はコロナ禍を経て約4年ぶりのご静養で、 天皇陛下は、「久しぶりに3人で来ることができて、とてもうれしく思っております。」と報道陣に向かって答えられた。
また、散策中に天皇陛下が指された桜を見ようと、雅子さまが顔を寄せられた際に、陛下と頭がぶつかるハプニングがあった。このとき、雅子さまが「ごっつんこ」とおっしゃり、愛子さまと共に笑顔を見せられた場面もあった。















動物好きの愛子さま 愛馬のお墓参りや子牛の命名も
昨年のご静養で、御料牧場内で過ごされた天皇ご一家の写真が公開されている。自転車で牧場内を移動されていたり、鶏舎で卵を採られたり、タケノコ、トマトやイチゴの収穫を楽しむ姿などが公開された。
御料牧場内に滞在中、牛や馬と触れ合われた天皇ご一家は、生まれたての子牛のもとを尋ねられた。子牛が生まれる直前に虹が出たことから、愛子さまが子牛を「レインボー」と名付けられたという。ご一家が「レインボー」にミルクも与えられた写真も公開されている。
御料牧場には、幼い頃から愛子さまが親しまれた愛馬「豊歓」のお墓もあり、滞在中に花とにんじんを供えられたという。











新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、2年連続で御料牧場をご静養先に選ばれたのは動物がお好きな天皇ご一家のお気に入りの場所だからなのかもしれない。
愛子さまの思い出の地、須崎御用邸 上皇ご夫妻と秋篠宮ご夫妻と貴重な3家族ショットも
ご静養先として滞在される葉山御用邸や須崎御用邸は海が近く、春や夏など温かい季節に滞在されてきた。





須崎御用邸は2002年8月に上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)と秋篠宮ご夫妻、その長女・眞子さん、次女・佳子さまとともに静養された場所でもある。三家族で三井浜を散策されるご様子は、 貴重なショットとなった。





天皇ご一家は皇太子時代の2010年から2019年まで、8年連続で須崎御用邸に滞在されている。須崎御用邸は、2022年3月に愛子さまがご成年を迎えられた際の記者会見でも思い出の地としてあげられた。





「両親との思い出といいますと、やはり私の学校の長期休みに出掛けた旅行のことが真っ先に思い浮かびます。どの旅行も非常に思い出深いものでございますけれども、静岡県の下田市にある須崎御用邸に行き、海で泳いでいる時に、綺麗なお魚の群れを発見して皆で観賞しましたり、また、須崎はほとんど波のない穏やかな海でございますけれども、サーフボードを浮かべて、そこに3人で座る挑戦をして、見事全員で落下した思い出など、お話しし始めると日が暮れてしまうかもしれません」

今年の夏のご静養でも、ご家族揃って素敵な時間を過ごされたことだろう。
ご一家は、2023年4月5日におよそ4年ぶりとなるご静養のため、栃木県高根沢町の御料牧場をご訪問。仲睦まじいご一家の様子は注目を集めました。そこで、皇后雅子さまのこれまでの春のご静養ファッションを振り返ります。
マルチカラーのニットベストで顔周りは明るく可憐な雰囲気に
1998年3月、葉山御用邸(神奈川県)の近くを散策される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。


雅子さまは、白のシャツに、裾のデザインが特徴的なニットベストをお召しでした。ボトムは黒のパンツで、靴もゴールドの金具がついたローファーという、アイテム的にはマニッシュなコーディネートですが、当時の雅子さまのファッションアイコンでもあるカチューシャが女性らしさを添えていました。
バイカラーのセットアップにバイカラーの小物を合わせてスタイリッシュに
1999年6月、ご夫婦で栃木県・日光市をご訪問。東武下今市駅に到着された雅子さまは、おしゃれなセットアップをお召しでした。



襟とカフス部分は白の切り替えになった、明るいグレーのセットアップは、襟が大きく小顔効果も抜群。靴やバッグもネイビーと白のバイカラーでそろえられ、フォーマルな雰囲気の中にもおしゃれなポイントが満載でした。
ロング丈ジャケットのネイビーのセットアップで妊娠中のご静養へ
2001年5月、那須(栃木県)にご静養に向かわれる雅子さまは、濃紺のパンツスーツに丈の長いジャケット姿でした。



このとき、雅子さまは妊娠中。背が高いこともあってかお腹はまったく目立たず、着られているものも特にマタニティウェアではありません。ネイビーのロング丈のジャケットはお腹もすっぽり隠れ、スタイリッシュそのもの。しっかりと安定した太めのヒール靴とバッグは黒でそろえられ、インナーは白を合わせるというベーシックカラーでまとめた装いでした。
ドット柄やバイカラーを取り入れた知的なモノトーンスタイル
2002年5月、生後5か月になったばかりの愛子さまを抱かれて、ご静養先へ向かう雅子さまを東京駅でキャッチ。



細かいドット柄のスタンドカラーの白のジャケットの下には、黒のワンピースをご着用。足元はバイカラーのパンプスで、ショルダーバッグもバイカラーになっていて柄物を取り入れつつの洗練されたモノトーンスタイルでした。イヤリングやブローチはゴールドで上品に華やかさを添えていました。
パンツスーツにブーツを合わせた颯爽としたスタイル
2008年5月、栃木県にある御料牧場へ。JR宇都宮駅に到着された雅子さまと愛子さまは手を繋がれて。


雅子さまは、濃いグレーのパンツスーツというきれいめスタイル。インナーはややピンクがかったハイネックのトップスをお召しになり、女性らしさをプラスされていました。足元はパンプスではなくブーツをセレクトし、スタイリッシュに。ブーツに合わせてバッグも黒でそろえられ、颯爽とした雰囲気でした。
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ペールグリーンのジャケット×白で春らしさもさわやかさも満点
2015年5月、御料牧場に向かわれるご一家を宇都宮駅でキャッチ。




ご静養ファッションではパンツ率が高い雅子さま。淡いグリーンのジャケットを羽織られて、インナーには白のトップス、パンツはインナーよりもややクリーム色がかった白をセレクトされ、色味に少し変化をつけた上級テク。パンプスやバッグも白でそろえられ、寒色×白の爽やかコーデでした。
スモーキーカラーのセットアップにシアーなスカーフでエレガントさをプラス
2016年4月、ご一家で、東京・立川市の国営昭和記念公園で桜をめでながらご散策。



雅子さまは、スモーキーな色合いのパンツのセットアップをお召しでした。ジャケットのカフス部分はダブルカフスになっていておしゃれなデザイン。大きめのパールのアクセサリーや、柔らかい素材のフローラルプリントのスカーフをプラスされ、ほんのり甘さと華やかさが香るコーディネートでした。
春色ピンクのジャケットにお気に入りのスカーフで華やかさを底上げ
2018年5月の連休には、宇都宮駅経由で御料牧場へ向かわれました。



雅子さまはややショート丈のピンクのジャケットに、愛用のシャネルのストールを合わせたパンツスタイルでした。ペールトーンのピンクのジャケットに、同じくペールピンクのはいったストールを合わせられ、肌なじみもよく軽やかな印象です。バッグは、ジャケットと同系色を選ばれ、ボトムと靴はダークカラーの黒をチョイス。上は明るく、下は引き締めカラーで、メリハリのあるコーディネートでした。
雅子さまは、やはりパンツルックでした。爽やかなペールブルーのロングジャケットに、シアーなスカーフを首に巻かれ、春らしい色合いのスタイル。これまでのご静養ファッションでもボトムは黒をセレクトされることが多いですが、この日もボトムは黒のパンツに黒のフラットな靴をセレクト。爽やかな中にもメリハリが感じられるコーディネートでした。
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