くすみやシミ、たるみといった顔の形崩れが顕著に現れる大人女性世代。その“崩れ”を立て直すのがメイクとスキンケアです。時代によってメイクの質感、色も進化しています。「昔のまま」ではなく、今の顔仕様にアップデートしましょう。ヘア&メイクアップアーティスト・山本浩未さんに聞きました。映える&効きめがある&気分が上がるおしゃれ・美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介する、大人女性に向けたムックシリーズ『reShine』から注目記事をピックアップします。
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Q.まぶたがたるんで目力がなくなってきた
A.黒の線で存在感を出しましょう
たるみを立て直すために必要なのは、上向きの線です。眉、まつ毛、アイラインの目元のフレーム(輪郭)を黒、グレー、茶などで補強することで、目力がよみがえってきます。なかでもまつ毛を強調すると立体感が増し、まぶたのたるみもカバーできます。
【アイライン】目尻だけでも引けば目がくっきり見える
大人の目元を引き締めるには目のフレームを際立たせること。うまくアイラインが引けないからと省略せず、目尻にだけラインを足して目幅を広げましょう。ラインは上げず、下がらず、水平に。
【まつ毛】目を上下に広げる矢印を補強し立体感を増す
まつ毛は目元の矢印です。さみしくなったまつ毛もマスカラで太く、長くコーティングをすれば、小さくなった目を全方向に広げられ、目をパッチリと大きく見せてくれます。
【眉】下のラインから水平に描くことでまぶたが引き上がる
大人は眉と目の間が広がってくるので、下のラインから描き足すこと。眉頭1cm外側から描き始め、水平にラインを引きます。空いている方の手で軽く引っ張っておくと描きやすい。
マスカラの効果は絶大間延び顔も解消できる
毛は若々しさの象徴。まつ毛がイキイキしていると、それだけで老け印象を払拭できます。毛量が減り、コシがなくなってきたまつ毛をサポートしてくれるのがマスカラ。まつ毛が放射状に広がることで目が大きく見え、顔が小さくなったような錯覚効果が得られます。私自身はカール、長さ、ボリュームを出すなど機能違いで複数使っています。
Q.似合う色がわからない口紅迷子です
A.大人は色より形を意識して、つけこなすこと
年齢とともに薄く、縦ジワが目立ってくる唇。口角も下がり、顔の中でも形崩れが目立つパーツです。輪郭を整えることで、形が浮き上がりふっくらとした印象に。色はご自分で試して血色がよく見えることが決め手です。
しぼんだ唇は山谷と底をやわらかく際立たせる
口紅を直塗りしたら、綿棒の先端を使って上唇の山と谷、下唇の底の輪郭を描きます。輪郭は鏡をちゃんと見ながら描いてください。
下がりぎみの口角は1cmハイライトで上向き補正
色の対比を利用して口角が上がったように見せます。綿棒の先に明るめのコンシーラーをとり、下唇の口角の輪郭ギリギリ外側に当てて、1cmほど外側をなぞります。コンシーラーの端だけ手で軽くなじませて。
口紅は大人を輝かせるアクセサリー
塗るだけで顔が引き締まり、華やかな印象になるので、口紅は大人の必須アイテム。ひと塗りしただけではダメ! ティッシュオフしたり、重ね塗りをしたりすることでご自分にフィットする色に仕上げてください。