6月下旬のイギリスご訪問の際にもレースが使われた洋服をお召しだった皇后雅子さま。そこで、雅子さまの夏の時期の「レース」「刺繍」ファッションをチェック。大人上品に魅せるコツや涼しげに見せる工夫など、着こなしのポイントをスタイリストの横山麻里さんとともに振り返る。
夏の「レース」「刺繍」は女性らしさと涼しげな雰囲気を両立
レースや刺繍が施された洋服は、大人女性にとってどんなメリットがあるのか。
「レースや刺繍はとても女性らしさを表現できる素材。コーディネートの一部分に取り入れるだけで、華やかさや上品さが出ます。白やペールトーンのレースや刺繍は涼しげな印象なので、夏の季節は特におすすめ。レースの軽やかな素材感は、抜け感も出ますし通気性もよいので、暑い夏でもストレスフリーです。レース、刺繍そのものがフェミニンな印象なので、合わせる小物をシンプルにまとめると大人のフェミニンスタイルになります」(横山さん・以下同)
ふんだんに使われたレースが華やかさと涼しさを強調
2024年6月22日からイギリスを公式訪問された天皇皇后両陛下。25日の歓迎式典では、レース生地が施されたホワイトのセットアップとレースのお召し物を重ね着され、晩さん会ではフローラルのレースが使用されたロングドレスをお召しになった。
「たっぷりとレースが施されたセットアップはとてもエレガント。レースを甘く着こなすだけではなく、レースonレースというエッジの効いた重ね着をされていて特別感があります。小さめの襟が甘さを調整し、シャープさを添えているのが大人の着こなし。袖口やスカートの裾がスカラップデザインとなっていたり、デザイン性のある帽子を合わせるなど、360℃どこから見ても、華やかさのある大人フェミニンなスタイルです」
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ペールピンク×レースで女性らしく、長めのタイトスカートで甘さを中和
27日は国王夫妻へ別れの挨拶をされるため、バッキンガム宮殿を訪問されたが、その際、雅子さまはレース使いが特徴的なお召し物だった。ジャケットの中心部分に、フロントダーツ(ジャケット前面の両側にある縦方向の縫い目)に沿って肩から裾部分までホワイトのレースが施されたペールピンクのセットアップをお召しに。
「ペールピンクのセットアップは柔らかな印象。少し長め丈のスカートがとても上品です。ジャケットに施されたレースはアクセサリーのように、コーディネートのアクセントになっています。さらに、縦ラインに施されているので、Iラインが強調されスタイルアップ効果も。ヌードカラーのセットアップにコントラストをつけて引き締めるのではなく、レースでメリハリを付けるというのが素敵です。アクセサリーはパールで統一され、小物もペールピンクでまとめることで、よりレースが引き立っていますね」