即位後初の国際親善は20年ぶり
即位後は、天皇陛下と共に「全国豊かな海づくり大会」や「全国植樹祭」に出席されるなど、全国各地を回られている雅子さま。国内のみならず、2023年6月には、20年ぶりに国際親善でインドネシアを訪問されている。
ボゴール植物園を訪問されたり、インドネシアの特産品であるバティックのろうけつ染めに挑戦、試着されたりなど、笑顔で多くの人々と交流された。
同年12月に宮内庁が公開した医師団見解では、「皇后陛下には、御快復の途上にあり、依然として御体調には波がおありです。そのため、大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらく残られることもあります」と、全快ではないが雅子さまの体調が良い方向に向かっていることがうかがえる。
イギリスへ公式訪問では天皇陛下から雅子さまへのお気遣いも
即位後2回目の外国への親善訪問は2024年6月のイギリスだった。長時間のフライトを経てホテルに到着された翌日、天皇陛下は日本の文化などを紹介している「ジャパン・ハウス ロンドン」を訪問された。雅子さまは、公式行事に向けて体調を整えるため、医師の判断でホテルで過ごされていたという。
25日は歓迎式典や晩餐会におふたり揃って出席された天皇皇后両陛下だが、テムズ川の水門「テムズ・バリア」の視察やエリザベス女王夫妻の墓があるウィンザー城へのご訪問など、天皇陛下がお一人で行動された予定もあった。大きい行事の後、お疲れが残られるという雅子さまの体調に配慮したようだ。インドネシアに続き、2年連続で海外への公式訪問が実現できたのは天皇陛下のお気遣いがあったからかもしれない。
27日はチャールズ国王夫妻へ別れの挨拶をされるため、バッキンガム宮殿へ。お別れの挨拶の際には国王夫妻と頬を寄せ合い、チークキスを交わされた。
インドネシア、イギリス、どちらの外国訪問でも笑顔で交流を深められた雅子さま。適応障害発表から20年経つが、お出かけになる機会も多くなり、その快復ぶりから今後の活動に多くの人々から期待が集まっている。
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