買わないほうがいい見切り品
続いて、買わないほうがいい見切り品について解説します。
傷みが多く、可食部が少ないものは避ける
生鮮食品の中でもとくに、傷んでいる部分を切り落として食べることを想定する野菜は、可食部がどのくらいあるか確認しましょう。パッと見で見えない部分も傷んでいる可能性が高く、割高になるケースがあるので、可食部がはっきり確認できないものはあまりおすすめできません。
なじみがない食品は持て余しやすい
普段あまり使わないご当地食材や食品、海外の調味料など、なじみがないものや未知の食品はたとえ安くなっていてもおすすめできません。持て余しやすく、食べきれないままダメになってしまう可能性があるためです。
節約の観点からは安くても嗜好品はNG
節約という観点では、お菓子やジュースなどの嗜好品もおすすめできません。たとえ半額であっても、本来であれば”買う必要のなかった”出費になります。まずは自炊のための食材を買うことを意識しましょう。
元値が高いものも節約には向かない
国産和牛のような元値が高いものは、半額シールがついていても決して安くはないので、節約をするなら避けましょう。お肉の見切り品は、豚小間や鶏胸肉など、普段使い慣れているお肉であれば買っても問題ありません。
普段使っていない日用品も避けたほうがいい
日用品も、普段使っていないものであれば、見切り品でも避けたほうがベターです。いざ使ってみたら使用感が合わなかった、ということも考えられます。元々使ってみたいと思っていたものなどであれば、安く試せる機会になるのでいいでしょう。
見切り品は「普段使うものが安くなっていたら買う」のが鉄則
見切り品は普段より安く購入できるため、節約のことを考えるとついつい手が伸びやすいですが、あくまでも「普段使うものが安くなっていたら買う」という位置づけで利用することが大切です。
いくら安くても、おいしくなかったり、持て余してしまったりしたら元も子もないので、使うときのことを考えたうえで見切り品と上手に付き合っていきましょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/新藤まつり