自宅で顔のケアができる「美容家電」は年々進化し、家電量販店などでも人気が高まっている。そこで、さまざまな機能がある最新機器の中から、光で血行を促進し、ハリや弾力を向上させるLEDについて効果を解説。美容家電ライターの田中真紀子さんが注目の3アイテムを紹介する。
光で血行促進、ハリや弾力を向上
紫外線を含まない光のためダメージなく、血行促進やハリ、弾力の向上などが期待できる。
「効果は色(波長)によって異なります。赤色は弾力アップ、黄色はリンパの流れを活性化、青色は鎮静や毛穴縮小、緑色はトーンアップなどのうれしい効果が期待できます」(田中さん・以下同)
リフトアップなど1台15役 Aiロボティクス「Brighte ELEKI LIFT(ブライト エレキ リフト)」
赤色LEDと青色LEDに加え、イオン導出・導入、3つの波形を組み合わせた独自技術「トリプル波EMS」、同社史上最高出力(従来品「ELEKI BRUSH」との比較)となる3MHzのRFなど機能満載
表情筋を鍛え、リフトアップ(※1)する「LIFT」、肌全体を温める「HEAT」、落としきれない毛穴や、角質汚れを除去する「CLEAN」の3つのモードもあり、角質ケアや化粧ノリの改善など15役をこなすが、ボタン2つのみのシンプル操作がうれしい。
※1 引き上げるように動かすこと。
10分つけるだけで顔全体をLEDトリートメント カレントボディ ジャパン「LED 4イン1マスク」
光を分散させてLEDの照射範囲を最大化する「ピローテクノロジー(TM)」により、最適な光量を広範囲の肌に届けるマスク。肌に触れる面には赤色LED(633nm)、近赤外線(830nm)、ディープレッド(660nm)、緑色LED(532nm)、黄色LED(590nm)の5種類、360個のLED電球を搭載し、波長の特性を生かした4つのトリートメントモードを提供。
部位別に頻出する肌悩みに合わせ、一度の使用で複数のトリートメント効果を発揮する「LEDフェイシャルマッピング」機能もある。「英国発の当社は、世界86か国で50万台以上のLEDマスクを販売。本製品はアジア人の肌悩みを研究して開発されました」(同社ジャパンマーケティングの末吉由佳さん)
目的により色を使い分ける。エイジング(※2)ケア:赤色、近赤外線、ディープレッド。角質ケア:黄色、近赤外線。肌ストレス(※3)ケア: 緑色、近赤外線。
※2 年齢サインのこと。
※3 乾燥による。
日本初の緑LEDを搭載 ヤーマン「ブルーグリーンショット」
緑LEDの「505nm」という波長の特性に着目し、肌の明るさと透明感(※4)との関係を発見。
黒いものに反応する光「IPL」とかけ合わせ、くすみ肌(※5)のケアをサポート。
※4 潤いによる肌の見え方。
※5 古い角質による。
◆教えてくれたのは:白物・美容家電ライター 田中真紀子さん
常に多数の最新家電を使用しながら生活者目線で情報を発信。生活総合情報サイト「All About」では白物・美容家電ガイドを担当。https://makiko-beautifullife.com/
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2024年10月10日号