常温で長期保存でき、いつでも手軽においしさを楽しめる市販用レトルト食品が発売されたのは、実は日本が世界で最初。今回はご飯にかけるだけで即座にごちそうになるガパオライスのレトルト丼の素を、食のプロたちがジャッジしました。タイ語でガパオ(ホーリーバジル)と炒めたご飯を指すガパオライスは、ナンプラーを効かせた甘辛風味で、目玉焼きを添えるのが現地の定番。いま食べたい、至極の一杯がついに決定!
審査した4名の識者を紹介
各商品を識者4名、編集部員1名の計5名で審査。各ジャンル共通の「たれやあん、具材の味つけ(=味)」「具材の量や食べごたえ(=具)「ご飯との相性(=相性)」「価格と満足度のバランス(=コスパ)」の4項目に加え、「そのジャンルだけの審査項目」をそれぞれ20点満点で採点し、各平均点の合計(100点満点)を「総合的なおいしさ」として順位を出しています。
管理栄養士・防災士・防災食アドバイザー・今泉マユ子さん
災害時に役立つ簡単レシピの開発に力を注ぎ、「レトルトの女王」の異名ももつ。宮島醤油より「まゆまゆHokkori玄米ごはん」シリーズが好評発売中。https://office-rm.com/
フードコーディネーター・柳瀬真澄さん
雑誌や広告等でフードコーディネーターとして活動する。その他、料理教室の開催から企業のメニューや商品開発まで、多岐にわたり活躍している。https://www.instagram.com/masumi_yanase/
「丼ぶり屋 幸丼」チェーン社長・酒井邦幸さん
「幸丼」は都内を中心に展開し、第6回全国丼グランプリの豚丼部門で金賞を受賞した実力派。体にやさしい食材を使用し、安心・安全・健康な食を提供する。https://www.kuraichi.co.jp/
料理芸人クック井上。さん
お笑いコンビ「ツインクル」のツッコミ担当。食関連の資格を数多く保有し、さまざまなメディアで活躍中。独自に考案した「料理酒オイル」が話題に。YouTube『ちょいコツクック』を開設。https://www.youtube.com/channel/UCMenFtoxcA7_ZosaOth-PyQ
※商品は9月下旬に首都圏のスーパーやコンビニエンスストア等で購入したもので、終売および商品リニューアルなどによりパッケージが変更されている場合もあります。
※複数パック入り商品の場合、カロリーと塩分量は1パック(袋)あたりの数値を記載しています。
※価格はすべて編集部調べの実勢価格です。
※撮影した商品は一部をのぞき、ご飯や添え物をあしらっています。
6位【52.2点】『desica ホーリーバジル香る ピリ辛 ガパオ』(成城石井)
味:10.6
具:12.0
相性:10.6
コスパ:9.4
現地感:9.6
(150g、188kcal、塩分量2.1g、435円)
「アレンジされすぎて和風っぽい味に…」(柳瀬)
5位【52.4点】『レトルトごちレピライス ガパオライス』(ハウス食品)
味:10.4
具:10.0
相性:11.2
コスパ:11.2
現地感:9.6
(120g、134kcal、塩分量2.2g、315円)
「味が薄く、ガパオのインパクトが弱い」(酒井)
4位【52.6点】『ガパオ ガイ(鶏ひき肉のバジル炒め)』(DEAN & DELUCA)
味:11.6
具:12.0
相性:11.6
コスパ:7.6
現地感:9.8
(146g、263kcal/100g、塩分量2.2g/100g、1026円)
「ご飯が進む味だが、価格に気軽さはなし」(今泉)
3位【53.2点】『ごはんにかけるガパオ』(無印良品)
ひき肉ぽろぽろタイプで、肉の量食感ともに満足。
味:10.4
具:11.8
相性:11.0
コスパ:10.8
現地感:9.2
(150g、292kcal、塩分量2.5g、350円)
「おいしいが、もう少しバジル感があっても」(クック)、「やや中華寄りの味」(編集部T)。
2位【61.6点】『FIND ASIAN FOODS タイで出会ったガパオライス』(S&B菜館)
爽快感あふれる突き抜ける辛さ。
味:12.4
具:12.2
相性:13.0
コスパ:12.6
現地感:11.4
(130g、118kcal、塩分量2.7g、278円)
「青唐辛子の辛みがいい。ただ、ガパオらしさには欠けるかも」(柳瀬)、「ピリ辛好きにおすすめ」(今泉)、「ど真ん中のガパオというわけではないけれど、おいしい」(クック)。
1位【81.2点】『スパイス紀行 ガパオ』(新宿中村屋)
格の違いを見せつけた、本場さながらの味。
味:16.8
具:16.2
相性:16.2
コスパ:15.4
現地感:16.6
(140g、181kcal、塩分量2.1g、381円)
本場の味の雰囲気が出ている。「インパクトがあり、バランスのいい味。付属のスパイスはつけなくてもいいかな」(酒井)、「バジルの香りがしっかり。グリーンカレーっぽさも感じる」(今泉)。
簡単アレンジレシピ「レタス包み」
洗って水けをよく拭いたレタスの葉に適量のせるだけで、手軽で見栄えするオードブルに変身!
撮影/田中宏幸 調理・スタイリング/柳瀬真澄 調理協力/丸野友香 取材・文/川口ユウ
※女性セブン2024年11月7日号