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実はもらい損ねているケースも!「申請すればもらえる年金」を社労士が解説

税金の払い過ぎを取り戻す方法

もらうお金を増やすことと同時に意識しておきたいのが、払い過ぎた税金を取り戻すことだ。会社で働いている場合は年末調整で払い過ぎた税金が戻ってくることになっており、自営業者やフリーランスの場合は確定申告後に払い過ぎた税金を還付金として取り戻しているが、年金にも税金はかかっており、払い過ぎになっていることはある。

税金の払い過ぎを取り戻すために行いたいのが、毎年1月に、日本年金機構から送られてくる公的年金等の源泉徴収票をきちんと確認すること。源泉徴収票では、1年間に支払われた年金の合計額、源泉徴収された所得税と復興特別所得税の合計額、適用される控除、支払った社会保険料の額を確認することができる。

源泉徴収票
払いすぎを防ぐためには源泉徴収票を見ることが大切(写真/photo AC)
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特に確認しておきたいのが、「本人」の欄の下。「特別障害者」「その他の障害者」「ひとり親」「寡婦」について記載されており、該当するものに星印がついているが、扶養親族等申告書を提出していない場合は空欄になっている。

「控除対象の家族の人数や控除の種類が間違っていたら、余分に税金をとられてしまいます。大切な年金からムダな税金を払うことだけは避けるようにしましょう」

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「老後のお金」をテーマに情報発信を行う社労士みなみさん
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◆教えてくれたのは:社労士みなみさん

しゃろうし・みなみ。年金をはじめとする「老後のお金」をテーマに情報発信を行う社労士YouTuber。専門性の高い内容ながら、チャンネル登録者数は17万人を超える。かつては大手銀行に勤務し、投資信託などの資産運用のアドバイスを行っていたが、50代に入って子育てが落ち着いたことをきっかけに、社会保険労務士として開業。知識や経験のないまま投資を始めて失敗する高齢者が多い現状を変えるべく、「年金最大化生活」を提唱している。https://www.youtube.com/@around_retire

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