古いスマホは下取りより専門店へ
不用品販売は、「いつ、どこに売るか」も重要だ。
「買取価格は市場の相場以外にも、買い取る企業の専門性や在庫状況によって常に変動します。また、日本のリユース品においては、海外バイヤーからの買い付けピークが6月と11月の“バカンス前”なので、その時期を狙って売るのもいいでしょう」
スマホの場合、メーカーやキャリアが下取りなどを行っていることもあるが、専門業者に出すのも検討すべき。専門業者は買い取りから販売までの中間コストが少ない分、買取価格が高くなりやすい。
事前に吟味せず、「近所にあるリサイクルショップ」や「以前、高く買い取ってくれた店」に行くのはNG。基本的に、スマホはスマホの、ブランド品はブランド品の専門業者に「直接」持ち込むのが定石だ。
「スマホやブランド品は一般的に専門店の方が高く売れる販路を持っていることが多いため、買取額も高くなりがちです。
一方、衣料品はフリマアプリがベスト。そもそも衣料品は季節やサイズ、デザインなど、購入者が求めるさまざまな条件が合致しなければ売れ残るリスクがあるため、業者が高値で買い取るのは難しい。その点、アプリなら使用者が直接購入するので、業者よりも高値で買われやすいのです。もちろん、確実に売れる保証はないので、その点は留意する必要があります」(瀬川さん・以下同)
最後に、いま注目すべき「意外なお宝」が「酒」。10月に香港で酒類の関税が緩和された影響で、中国のバイヤーを中心に買い付けが増えており、価格も高騰しているのだ。
「特にジャパンウイスキーは一貫して人気が高く、国内需要で不足気味なところに海外でもブームが来て値段が吊り上がっており、すでに買い付けは抽選になっているほど。
例えば、『山崎』の18年ものなら2024年4月時点で一般市場価格は12万円ほどですが、リユース市場ではそれ以上。販売当時は8万円だった25年ものに至っては、現在100万円以上で取引されています。
古くなるほど希少性が増すので、いま持っているならすぐに売るのもよし、さらに値段が上がるまで持ち続けてもいいでしょう」
あなたの家の押し入れにも、お宝が眠っているかもしれない。年末の大掃除ではぜひ「高値で売れるお宝」を探してみてほしい。
※女性セブン2024年12月5日号