今年は舞台『千と千尋の神隠し』のハク役で、役者としても飛躍したGENICの増子敦貴。GENICとしては、来年2月5日にはアルバム『if』のリリースを控え、11月5日には初の日本武道館ライブ『GENIC 5th Anniversary Live at 日本武道館』を開催することも決定。役者として、GENICとして多忙な日々を過ごしてきたこの1年を振り返りながら、知れば知るほど奥深いその素顔も深掘り! 役者として、GENICとして、いま何を思うのか──35の質問で増子敦貴のいまに迫ります。(全5回の第1回)
──Q1:舞台『千と千尋の神隠し』のロンドンでの公演はどうでしたか?
増子:いま振り返ってみると、幻のような時間でした。本当に夢の中の出来事だったんじゃないかな…と思うくらい。触れたことがない文化も刺激的でしたし、起きてから寝るまでのすべての時間が新鮮でしたね!
──Q2:日本と海外、観客の方の反応が違ったシーンはありましたか?
増子:観客の皆さんの笑顔もたくさん見られましたし、拍手や歓声など、いたるところで反応が違いました。とにかく、お客さんのテンションがすごく高い! だからカーテンコールで出ていくと、何か大きなことを成し遂げたような気持ちにさせてくださるんです(笑)。劇場内で飲食がOKだったり、日本とは文化も全然違いました。
──Q3:出発前の取材ではロンドンでの生活を心配されていましたが、実際はどうでしたか?
増子:あれほど心配していたのに、全然、大丈夫でした! “自分と同じ血液型の人がいっぱいいる”みたいな感覚で、ロンドンのほうが合っているんじゃないかと思ったくらい(笑い)。マイペースなぼくでも、過ごしやすかったんです。ただ、物価が高くて、そこは大変でした。気づいたら残高が減っていて…(笑)。ロンドンで過ごしたことで、日本の素晴らしさも実感できたことが、すごく良かったなって思います。日本のこともより好きになりました!
──Q4:ロンドンでのオフの日の思い出はできましたか?
増子:いろいろなところに行きました! マーケットやアウトレットに行ったり、海岸の方にも行ったり。観光名所と言われるところにも行って、ロンドン・アイ(※市内にある観覧車)にも乗りましたよ! ミュージカル『MJ The Musical』も鑑賞して、とりあえずやりたいと思ったことは全部できたかなと思います。
──Q5:ロンドンで食べたもので思い出のものはありますか?
増子:毎朝、食べていたものがあるんです!「itsu」っていうチェーン店なんですけど、そのお店のサーモンロールをよく食べていました。自炊されていたキャストの方もいたんですけど、ぼくはできないので…(笑い)。同じホテルに泊まっていたスタッフの方がつくってくださったり、外食で過ごしていました。ロンドンといえば…の、パブにも共演者の方たちと行きましたよ! 樽ビールだったので本当に美味しくて、天国でした(笑)。
──Q6:地下鉄やバスには乗りました?
増子:もちろん! 特にバスは2階建てなので、アトラクション感覚で楽しめて観光客にもおすすめですね。もちろんぼくも、2階に乗りました(笑)。
──Q7:ロンドンでやり残したことはありますか?
増子 :いろいろあります! 見たいミュージカルもあるし、もう少し馴染むまでいたかったですね。1か月半いたんですけど、半年いてもいい勉強になるんじゃないかな。
──Q8:改めて、舞台『千と千尋の神隠し』への思いを教えて下さい。
増子:国内でもいろいろな場所で公演をさせて頂いて、これほどのロングラン公演は初めての経験でした。4名の素晴らしい千尋役の皆さん(橋本環奈・上白石萌音・川栄李奈・福地桃子)からは、本当に一人ずつ違う刺激を頂いて…。いっしょに舞台に立たせていただいたことが光栄だったし、勉強になりました! アンサンブルの皆さんもすごく活躍する舞台なので、キャスト一丸となって舞台をつくるのは『千と千尋の神隠し』ならでは。演劇の良さがすべて詰まった作品だと思います。何を得たのか…と言われたら、何もかも! 素晴らしい経験という言葉では片づけられないくらい、お金をいくら払っても経験できないようなことを経験させていただいたという気持ちです。
──Q9:俳優としては、いまどんな目標がありますか?
増子:いろいろな作品に携わっていきたい! お芝居の現場に行くたびに、自分は演技をすることが、すごく好きなんだなって思うんです。どんな役でも挑戦するので、ぜひ役を下さい!という気持ちですね。
──10月クールに出演していたドラマ『Qrosの女 スクープという名の狂気』では人気俳優の藤井涼介役で出演していましたが、藤井は事件のキーパーソンでしたね。
増子:最後の2話くらいで明らかになったんですけど、ぼくが演じた藤井が黒幕でした(笑)。
──もしかしたら、藤井にも何かあるのかな?と思って見ていたんですけど。本当の黒幕だとは思いませんでした(笑)。
増子:ラストスパートがすごかったですよね。“おいしい役”でした(笑)。これまで演じたことのない役柄だったのでとっても勉強になりました。
──Q10:俳優としての悩みはありますか?
GENICとしてアーティスト活動もやっているので、スケジュールが難しいんです。両立されている方はたくさんいらっしゃるので、皆さん本当にすごいな…と思うんですけど。アーティストとしてのお仕事と俳優としてのお仕事の時間を縫い合わせている感じなので、現実問題として、どうしてもチャンスを逃してしまうこともあるのかな…と。そこを踏まえて、いまはただ目の前のお仕事を頑張るしかないですね!
※PART2に続く