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《羽子板のような、テニスのような…》2025年の注目スポーツは「ピックルボール」 アメリカのシニアに人気拡大「あまり運動をしてこなかったかたでもプレーできる」

アメリカで誕生したピックルボールが徐々に広まってきている
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適度な運動の習慣は健康長寿の源と、ウオーキングやゴルフ、テニスなどを趣味にしている人は多い。アメリカで急成長し、シニアに広まっているのが「ピックルボール」だ。

シニアにこそおすすめの理由

「テニスコートの約3分の1、バドミントンと同じ広さのコートで、プラスチック製のボールをパドルというラケットで打ち合って勝敗を決めます」(日本ピックルボール協会副会長の西上茂さん・以下同)

一見するとテニスのようだが、その感覚は羽子板に近いという。

「バトル」と呼ばれるピックルボールのラケット(右)。ボール(左)には多数の穴が開き、スピードが抑えられる
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「特徴はボールに穴が開いている点。強い力でボールを打ってもスピードがつかず、しかも弾みにくいので、初心者でもすぐにラリーを続けられます」

1960年代にアメリカで誕生した新しい競技で、数年前から人気が急増。東京・有明にはピックルボールの専用コートもあり、オリンピック競技に名乗りを上げるほどだが、日本での競技人口は約5000人ほど。

「2024年にはグローバルピックルボールフェデレーション(GPF)という国際団体に日本を含む60か国が参加し、世界的な広がりを見せています。2025年2月には三重県津市でピックルボールワールドランキング(PWR)という世界大会が開催予定です」

西上さんは、シニアにこそおすすめと力説する。

「テニスやバドミントンと比較すると、運動後に汗だくになるスポーツではありませんから、あまり運動をしてこなかったかたでもプレーできます。自分の好きな洋服を着て、お気に入りのシューズをはいて気軽に楽しめるのもメリット。年齢を問わず、青春時代のような気分で運動できますし、試合の後にワインを一杯飲むのも最高ですよ」

ピックルボールデビューでオリンピアンを目指してはいかが!?

※女性セブン2025年1月2・9日号