購入金額に応じて無料で利用できる、商業施設などの駐車場代はできれば節約したいもの。しかし、駐車料金をタダにするために無駄なものを買っていては本末転倒だ。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、駐車場代節約のために買うべきもの、買ってはいけないものについて教えてもらった。
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駐車場代を無料にするために買うべきは「近い将来買わなければならないもの」
都心部のショッピングモールなどでは駐車場が有料なことがほとんどですが、一定金額以上を購入すると一定時間は無料になる場合も多くあります。
節約のことを考えると、駐車場代は払わずに済むのがベストですが、かといって駐車場代を無料にするために余計な物を買うのは避けるべきです。
駐車場代を無料にするための買い物では、日用品やよく消費する食品など「近い将来、買う必要があるもの」を選ぶようにしましょう。
事前に日用品のストックはメモしておく
日用品や食品を購入する場合、出先で思い出して買おうとしても、記憶違いですでにストックがあるものを買ったり、微妙にいつもと違う製品を買ったりすることがあります。事前に食品や日用品のストックを確認し、スマホなどに必要な物をメモしておくようにするのがおすすめです。
かさばるものや重いものもおすすめ
日用品や食品のストックが十分な場合は、車で来ているという点を踏まえ、ストックがある中でもかさばるものや重いものを優先して購入するといいでしょう。トイレットペーパーやキッチンペーパーなどの紙類、お米や缶詰などがおすすめです。
非常食をローリングストックする機会に
直近で必要なものが思いつかないという場合は、保存食を購入し、災害に備えた備蓄にするという手もあります。
あまり頻繁に買ってしまっては意味がありませんが、保存食を購入したタイミングで、備蓄を確認し、賞味期限が短いものから食べていくローリングストックの一環にすれば、万が一のときに賞味期限が切れているという事態を防ぐこともできます。
商品券が対象になっている場合も
なお、ショッピングモールによっては、駐車場代割引の対象商品に商品券が含まれている場合もあります。
日用品や食品などで買うものがなく、かつ商品券が対象になっている場合は、商品券を購入しておき、次回以降の買い物で使うといいでしょう。商品券が駐車代割引の対象にならない場合もあるので、事前に確認してから買うようにしましょう。
駐車場のために嗜好品の購入や外食をするのはNG
駐車場代を無料にするために、ケーキやお菓子などの嗜好品や外食などでお金を使うのはおすすめできません。
駐車場代とは関係なく、贈答品用のお菓子やお酒を買うといった場合やもともと外食にお金を使うつもりであったなら問題ありませんが、そうでないのであれば、無駄な出費になります。
駐車場代は事前の準備やリサーチでより安くなることも
ショッピングモールに行くときは付随している駐車場を使う人が多いと思いますが、ショッピングモールから少し離れたところにある駐車場はもっと安い場合もあります。そこまでたくさん買い物をしない場合などは、事前に周辺の駐車場と金額を調べておくのもおすすめです。
また、デパートなどでは「友の会」やデパートのクレジットカードのゴールドといったステータスカードは、入会しておくと、駐車場代が数時間無料になることもあります。よく行くデパートがあるのであれば、調べておくことで、よりお得に買い物ができる可能性が高くなるでしょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/新藤まつり