マネー

スーパーでの買い物、“お得な時間”は閉店間際ではなかった?「午前中にこそ行くべき」理由を節約アドバイザーが教える

商品を選んでいる
節約のためには午前中に買い物を(写真/Photo AC)
写真6枚

食品の値上げが家計を圧迫する昨今、日々の買い物も可能なら少しでもお得にしたいもの。節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによると、スーパーに行くおすすめの時間があるという。その理由について詳しく教えてもらった。

* * *

自炊をする人は午前中に行くのがおすすめ

スーパーの閉店間際には値引きシールを貼られた商品が多くなるため、夜に行くのがお得そうにも思えますが、自炊をする人は午前中に行くのがおすすめです。

数量限定品や広告の品など、値引きシールのついた見切り商品以外にもスーパーにはお得な商品があり、午前中であればこうした商品の在庫も比較的潤沢で、選んで買うことができるためです。

10時を指す時計
午前中は値引き商品も選んで買いやすい(写真/Photo AC)
写真6枚

夕方になると、買おうと思っていた広告の品が売り切れで、安くはない通常商品しか選べなかったり、そもそも買う予定のものが品切れで、別のスーパーをハシゴしなければならなくなったりすることも考えられます。

見切り品も比較的鮮度のいいものを選べる

見切り品は午前中から出ているため、比較的鮮度の良いものや状態のいいものから選ぶことができるという点もメリットです。見切り品は安く買えるチャンスではあるものの、状態が悪いと食べる前に駄目になってしまうこともあります。値段のみに惑わされずお得な商品を買うためには、とくに生鮮食品はできる限り状態のいいものを選べる時間に行くことが大切です。

判断能力も高く、余計なものを買いづらい

午前中は判断能力が高く、必要なものだけを買いやすいというメリットもあります。夕方や夜だとお腹が空いていて、お菓子の誘惑に負けてしまったり、さっと食べやすい総菜パンなどを余計に買ってしまったりといったことが考えられます。また、疲れていると「自分へのご褒美」として浪費への判断が甘くなる可能性もあります。

シュークリーム
疲れているときは自分へのご褒美として浪費してしまうことも(写真/Photo AC)
写真6枚

いま一度、会計前にカゴの中身をチェックして、自炊とは関係ないものや不要なものなら戻すといった選択も必要でしょう。

土日に行く場合は朝の早い時間に

仕事の関係で平日は夜しか買い物に行けないという場合は、土日の朝の早い時間に行くのが商品も揃っており、レジ待ちの時間も少なくおすすめです。

土日の場合、家族で買い物に行くことになる可能性も高く、昼に近づくと買い物がレジャー代わりになり、家族と行っていなかったら買わなかったであろう商品や、スイーツ、ゲームなどの、使わなくても良かった出費が加算されるだけではなく、昼を外食で済ませることになり、さらに無駄な出費が増えがちです。

スーパーで会話する男女
無駄遣いを防ぐには買い物は家族とではなくひとりで(写真/Photo AC)
写真6枚

無駄な出費を抑えるには、「午前中」ではなく「朝の早い時間」であることがポイントです。

外食のついでに買い物をする場合は昼時でも問題ありませんが、外食の予定がない場合は余計な出費をしてしまわないよう、できる限り朝の早い時間帯に行き、買い物だけするようにしましょう。

土日の昼時に行く場合は一人で行くのがおすすめ

どうしても土日の昼時に行くしかないという場合は、昼食後に行くか、一人で行くようにするのがいいでしょう。昼食後であれば外食の可能性は下がりますし、一人であればレジャー化する可能性もありません。ただし、外出時間が長引けば今度は夜を外食で済ませる可能性が上がったり、一人であっても空腹時は浪費してしまう可能性もあったりするため注意が必要です。

夜は平日も土日もおすすめの時間帯ではない

値引きシールが貼られる夜は、平日も土日も買い物に行くタイミングとしてはあまりおすすめしていません。値引きシールが貼られるのは総菜などがメインなので、自炊をする人にとっては恩恵が少ないためです。むしろ、選べる商品が少なかったり、冷静な判断がしづらかったりといったデメリットのほうが大きくなるでしょう。

見切り品の肉と納豆巻き
見切り品につられて購入しない(写真/Photo AC)
写真6枚

自炊をしない場合は夜に値引きシールが貼られた総菜類を買うのがいいですが、節約のためにはまず自炊をするのがおすすめです。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
写真6枚

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

●ライフスタイルが変わったら自動車保険の見直しを!保険料を抑えるワザを節約のプロが伝授

●無駄遣いを減らすには「本当に必要か」自分に問いかけること 「割引」「限定」「一生もの」に注意

関連キーワード